こんな質問にお答えします。
「お金がないから、建築費の安い総二階にしよう。」
「デザインが単調だからダサくなりそう」
「おしゃれに見せるにはどうしたらいいの?」
家の構想に3年かけた私が毎日考えていたことです。カタログとにらめっこ。たどり着いたのは、屋根や外壁にお金をかける事でした。お金をかけたくないのに矛盾してますね。
わりと多くの方が、外観にお金をかけません。「建築費が高くなる」からです。
「本当によかったのだろうか」と不安でしたが、住んでみて核心に変わりました。家の中はいつも暖かし、光熱費も安い。そして30年メンテナンスフリーを実現しました。
将来お金がかからないので、結果的には安くなります。
どうすれば、おしゃれで将来お金のかからない家になるのか深堀していきましょう。
総二階建ての家をおしゃれにする方法
今回紹介するポイントは次の5つです。
- 外観のイメージを作っておこう。
- 外壁の種類。外壁を決めてみよう。
- 色や形を意識して、屋根材を決めてみよう。
- 玄関と窓は家の顔
- 見た目をスッキリさせる方法
その1・外観のイメージを作っておこう。
外観のイメージを作っておきましょう。
単純なデザインなので、建築会社の完成予想図はダサいです。
「こんな感じになっちゃうの?」と思うでしょう。
なので、おしゃれな家を見てイメージを作りましょう。
イメージの作り方は以下です。
- 和風
- モダン
- フレンチ
- ナチュラルテイスト
- カフェみたいな家
- ガレージのある家
組み合わせでググってみて下さい。
- 「総二階」「外観」「和」「カフェ」
- 「総二階」「外観」「フレンチ」「モダン」
- 「総二階」「外観」「和」「モダン」
- 「総二階」「ガレージ」
色々な家を見る事ができます。
人の家を見る事でイメージが現実化出来るので必ず作っておきましょう。
その2・見た目の良さは外壁で決まる
外壁の仕上がりは次の3パターンです。
- サイディング
- タイル
- 塗り壁
サイディング
sサイディングは、窯業系サイディングが一般的です。近年では20年メンテナンスフリーの建材も。安くてメンテナンスもしやすいため、ほとんどの住宅に使われているのがサイディングです。
欠点として材質によっては、安っぽい建売住宅に目えてしまいます。
おしゃれな外観なら金属系サイディングガルバリウム外壁がおすすめです。
漆喰×ガルバリウムにすることで、総漆喰より建築費を抑えつつおしゃれに見せる事ができます。その他、木との相性もいいので、ガレージ風の住宅にも◎
タイル
横浜の赤レンガ倉庫風に作ったり、クラシックでモダンな家におすすめ。
デメリットは、価格です。建材、施工費が高い。ただし、耐久性に優れているので将来のコストまで考えるとありかも。きちんと施工されていれば地震でも剥がれません。
塗り壁
漆喰、珪藻土、ジョリパットなど最近の注文住宅では定番です。
価格は高いですが、材料や施工技術によっては何十年も持つのでメンテナンスの費用を抑える事が出来ます。
ちなみに私は、カルクウォールと言うスイス漆喰とガルバリウムを使いました。
カルクウォールは、メンテナンスフリーの自然素材とて人気の漆喰です。塗った後からどんどん強度を増していくと言う優れもの。自浄作用もあるので自然に汚れが消えてい行きます。
その3・色や形を意識して、屋根材を決めてみよう。
住宅の屋根の形は主に以下の4種類です。
- 切妻屋根
- 寄棟屋根
- 片流れ屋根
- 方形屋根
総二階だと切妻屋根と片流れ屋根の2択だけです。他はお勧めできません。
切妻屋根
シンプルな三角屋根です。もっともスタンダードな形ですが、風雨から家を守るのに最も適しています。太陽光パネルも載せやすくメンテナンス性にも優れています。
切妻屋根
シンプルな三角屋根です。もっともスタンダードな形ですが、風雨から家を守るのに最も適しています。太陽光パネルも載せやすくメンテナンス性にも優れています。
屋根の無い家は、おすすめしません。理由は、後ほど。
屋根材は以下の物が主流となっています。
- 瓦
- スレート
- アスファルトシングル
- ガルバリウム
- ジンカリウム
簡単に解説していきます。
瓦
瓦は和モダン建築で見た目がとても良く丈夫な建材です。高級感、存在感あり。価格は高いですが、メンテナンスをしっかりしていれば何十年も持ちます。
デメリットは、地震や風にとても弱く東日本大震災や大型台風では、瓦の落下被害が際立っていました。
比較的新しい家でも多く見られた瓦の落下。台風が大型化し、地震周期に入った日本で瓦を使用するのはとても危険です。
スレート
セメントと繊維材料を屋根材です。化粧スレートと呼ばれいます。
一番使われいるのがこの建材です。
軽量で安価なため人気がありますが、見た目はいたって普通。外観にこだわって屋根がスレートだとやや安っぽく見えてしまうのでおすすめできません。
アスファルトシングル
海外では一般的な屋根材です。日本で使われるようになったのはごく最近です。アメリカでは昔から使われているので、ガレージハウスなどアメリカンな住宅◎おしゃれな屋根材です。
DIYで小屋を作る方にも人気の建材なので、ホームセンターで実物を見れます。
日本ではあまり普及していないので、価格はやや高めですが防水性に優れ軽いのが特徴なので、雨や地震に強い建材です。
ガルバリウム鋼板
金属の屋根材です。価格やメンテナンス性の良さからスレートから乗り換える人が増えています。
カラーが豊富なのですが、一般的なサイディングの家との相性はそれほど良くありません。デザイン重視なら外壁もガルバリウムを選ぶことをおすすめします。
素材自体は遮音性が悪いので防音を考慮した施工が必要です。私はガルバリウムの倉庫を持っていますが雨の日は会話できないほどうるさいです。
ジンカリウム鋼板
ガルバリウム鋼板と同じ金属製のジンカリウム鋼板に石粒がコーティングした屋根材です。
軽くて耐久性が高く遮音性や断熱性にも優れています。
何といっても種類やデザインが豊富なので、住宅のイメージに合う製品を選ぶ事が出来ますよ。
ジンカリウム鋼板おすすめの製品は、ディーズ ルーフィングです。高耐久でなんと30年保証付きです!汚れにくい特徴もあるので、まさにメンテナンスフリーの建材です。
和風建築、洋風建築、ナチュラル系建築どの住宅の屋根にも合わせやすく、いろいろなスタイルに合わせた製品が販売されています。欠点らしい欠点は見当たりません。
その4・窓と玄関扉は家の顔
窓と玄関扉は家の顔になる部分です。
見た目を大きく左右するのでとっても重要です。
以下の事に注意しながら決めていきましょう。
- 窓枠(サッシ)色
- 窓の大きさや数
- 窓やサッシの性能=家の性能
- 玄関ドア
窓枠(サッシ)の色
サッシはカラーが豊富なので、外観に合わせて選びましょう。
赤などの派手な色にされる方もいますが、サッシの色はかなり目立ちます。ワンポイントで使うなど、バランスがとても大事です。
簡単に変えることが出来ないので冒険は禁物。
窓の大きさや数
大きな窓は開放感があり、デザイン的にもおしゃれですよね。
特注の場合など施工費用はもちろんですが、カーテンやブラインドも特注になるので注意しましょう。
逆に小さすぎたり窓の数を減らすと、生活が暗くなり気持ちも暗くなります。
窓の配置は、なるべく左右上下対象となるように配置をするのが無難です。大きすぎず小さすぎず。スタンダードなサイズにしておきましょう。
窓やサッシの性能=家の性能
サッシは性能を重視しなければいけません。家づくりでサッシを重視する人はあまりいませんが、海外では当たり前なんです。
サッシと窓で家の断熱性能が変わります。
断熱に優れ結露も防いでくれるのが樹脂のサッシ。色や種類が豊富でどんな住宅にも合いますよ。
オール樹脂サッシで坪単価で2万円の高くなりますが、住みやすさ、光熱費に大きな差が出ます。必ず樹脂サッシにして下さい。
断熱性能や結露防止は、住宅の全体的な機能性能が必要不可欠です。断熱材や24時間換気システム、施工技術の条件などが揃っていなければなりません。どれか、一つでもかければ、断熱性の低下や結露になる可能性があるんですね。その一つとして重要な[…]
玄関ドア
玄関ドアは、デザイン、断熱性、使いやすさ、防犯性、耐久性全てが必要。とても高価です。
ズバリ価格でハッキリ差が出ます。
妥協すればせっかくの家の顔が間違いなく台無しになりますよ。
その5・見た目をスッキリさせる簡単な方法
家の外観を最も悪くしている場所それは・・・
ベランダです。
洗濯物が毎日のぶら下がっているのでデザイン以前の問題。改善しなけば一生おしゃれな家ではないですよね。
おすすめは、次の2パターン。
インナーバルコニー
バルコニーを家の内側に作るの方法です。
見た目がすっきりし、洗濯物が見えにくくなるので近年人気なのがインナーバルコニー。
ガーデニングなど癒しの空間として設計する方もいます。おしゃれ度アップですよね。
ランドリールーム
自宅に小さなコインランドリーを作りましょう。
ランドリールームと言って、乾燥機やエアコン等で部屋干しします。洗濯専用部屋です。
初期費用はかかりますが、長期的に考えてみましょう。
私は、家が出来てからランドリールーム化したのでとても後悔しています。設計時に検討して下さい。
ランドリールームかバルコニーの設置で迷っています。どちらにしたらいいでしょうか? 今回はこんな質問にお答えします。先に答えを言ってしまうと、ランドリールームです。 […]
布団はどうするのよ問題
布団を外で干すのは、それほど効果的ではありません。
とは言え、干した後は気持ちいですよね。
なので、布団干し専門の手すりや、バルコニーの設置をお勧めします。
東側に取り付ければ目立ちません。朝の太陽を浴びせれるだけで気持ちよくなりますよ。
総二階のメリットをいかした家づくり。エコをデザインする
総二階建てのメリット
- 間取りに無駄がない
- 建築がしやすくコストを抑えられる
- 気密性・断熱性の高い住宅が安価で可能
- 土地を有効活用できる
総二階建てはメリットの非常に多い住宅です。
ローコストで、エコ住宅や省エネ住宅が可能になります。
エコをデザインすることも忘れずに!
家づくりをしているのパッシブデザインって言葉を聞くことがあると思います。パッシブデザインとは、「自然のエネルギーを利用したエコで快適な住宅設計」の事を指します。住宅性能が高い基準の省エネルギーの家。世界中でパッシブデザインを[…]
屋根の無い家が危険なワケ
最近はやりのキューブ型の家。おしゃれですよね。
しかし、屋根が無い家はリスクを伴う事を知っておきましょう。
雨から家を守る
屋根は上からの雨を守ってくれるだけではなく、外壁を守ってくれる重要な役目を果たしています。
日本の雨は風を伴った横雨が基本です。なので、雨漏りの最も多い個所は屋根ではなく外壁です。屋根の軒、出っ張りが横雨から家を守ってくれます。
新築住宅の全体の5パーセントほどが、10年以内に雨漏りすると言われています。
その多くはデザイン住宅で、屋根の性能を無視した家です。
屋根や外壁の性能を上げれば安心して住むことができますよ。
紫外線の影響を少なくする
総二階は太陽のあたる南側の紫外線をもろに浴びます。紫外線は人体への影響だけでなく、外壁の塗装、家具や床も劣化させます。
紫外線を防ぐ一番簡単な方法は屋根の軒です。
また、南側に下屋を付ける事で、住宅南側一階部分を全体的に覆い室内への紫外線、外壁の劣化を防ぐことができます。小さな窓には、庇(ひさし)を付けると効果的です。
建ぺい率にかかわる場合もあるので、設計士さんに相談し最善な方法で決めて下さい。
家の奥行きが出るので家を大きく見せる効果があります。
雨の日に大きな屋根があるので濡れずに玄関に入る事ができます。
価格が心配です
良い建材を使うので初期費用がかかります。ですが、家の高い安いの判断は、初期費用ではありません。
メンテナンス費用・光熱費
長い目で見て、メンテナンスや光熱費が安くなる家づくりが出来れば、初期費用はペイできます。
光熱費を安く抑えるには、窓・サッシのグレードアップは不可欠です。
良い建材を選べば、30年メンテナンスがいらない家も可能です。10年ごとにリフォームするなら初期投資した方が安くなりますよ。
人気記事:お金がないからこそ建てる家『総二階建て』が家づくりの基本!
家事が楽になる
家事を楽にこなせる間取りは絶対におさえておくべきポイントです。
専業主婦の仕事量は一般サラリーマンと同じと言われています。
つまり、家事が楽になる家づくりは、家を安く買うのと同じことなんですよ。
関連記事:はじめての家づくり「ローコストでエコ住宅」Q値1.0の家も夢じゃない。
内装にお金をかけない
建築費をおさえるには、内装を見直してみましょう。特にキッチンやお風呂にお金をかけても、住宅性能は変わらないし満足度は変わりませんよ。
関連記事:内装よりも見えない部分にお金をかけろ!こだわって良かったこと。
まとめ
長文を見ていただきありがとうございました。最後に、総二階をおしゃれに見せる方法をまとめておきます。
- 外観のイメージを作っておこう。
- 外壁の種類。外壁を決めてみよう。
- 色や形を意識して、屋根材を決めてみよう。
- 玄関と窓は家の顔
- 見た目をスッキリさせる方法
総二階建ての形は、工費やメンテナンス費用をおさえる事ができ、ローコストでもエコで健康な生活を送れる理想の住宅です。
もし、予算が足りない場合は、家づくりの予算は内装でコストカット!お悩み解消6つのポイント。を参考にしてみて下さい。
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ハウスメーカーや工務店のパンフレットで資料を取り寄せて合わせて読むことをおすすめします。
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