ギリシャ・イタリア・フランス南部・スペイン・ポルトガルなどが南欧と呼ばれます。日本では、地中海のリゾート地を思い浮かべるとイメージしやすいですね。
かわいらしい外観から人気が高く、特に女性の方には、人気の注文住宅です。
そこで、南欧風の家を建てるためのヒントをまとめてみました。
外壁は明るい漆喰
南欧の家は、明るい色が一番イメージに近づくと思います。南欧は、夏の日差しが強いため、漆喰を使用する事で、紫外線や熱から家を守ります。
南欧の家に近づけるためには、やはり漆喰が一番です。
漆喰は高い?
職人さんが、丁寧に仕上げていくので、当然初期費用は高くなります。そこで、検討していただきたいのが、スイス漆喰のカルクォールです。
自浄作用があり、いつまでもきれいな白を保ってくれるので、将来のメンテナンス費用を安く抑えられます。
初期費用が高いからと、サイディングを選んでしまうと後悔します。サイディングは、施工費も安く抑えられますが、出来上がりの見た目は、明らかにかっこ悪い。南欧のイメージにしたつもりでも、偽物感が伝わってしまいます。
屋根は、茶色やオレンジ系統
南欧風の家の屋根と言えば、モザイクがかったカラフルな素焼きのオレンジ系統を想像しますよね。
しかし、日本では、地震が多く瓦系統の家は、おすすめできません。東日本大震災でも住宅の被害として多かったのが瓦の落下です。重たい瓦が屋根に乗る事で、揺れが大きくなり被害が大きくなります。
そこで、おすすめなのが、30年保証付の屋根材「ディーズルーフィング」です。我が家は、和モダンの総二階のため、ローマンシリーズの黒を選びましたが、南欧風なら「タスカニー」。
ジンカリウム鋼板と言う金属系の屋根材に石粒を吹きつけているため、とっても軽くて丈夫な最強の屋根材なんです。雨漏りについて、メーカーに講演している方が、「一番おすすめ!」と言っていたので間違いないでしょう。
窓や玄関ドアは、樹脂製
二世帯の家は、このブログでも紹介している通り、最強の住宅です。なので、せっかく二世帯を建てるのであれば、窓や玄関ドアにもこだわりたいです。
樹脂製の製品は、高気密高断熱の省エネルギー住宅には、欠かせない建材です。樹脂製品は、アルミ製のドアや窓に比べて、より木製に近づきます。価格は高くなりますが、光熱費を抑えられる上、結露対策にも有効です。
家の形はシンプルに
南欧は、日本に比べて、降雨数量は少ないです。そのため、複雑な形をしていても日本のに比べて雨漏りの影響は少ないと言えるでしょう。
雨漏りを防ぐためにも、日本の気候に適した家を建てる事が重要です。シンプルな総二階建てにして、屋根には軒を付ける事が最も有効な対策です。
また、ヨーロパの家は景観を守るため、洗濯物を外で干す地域は少ないです。なので、日本のせり出したベランダは、はっきりってダサい。違和感があり過ぎです。南欧風の家を建てるのであれば、ランドリールームは必須です!!
家具へこだわり
外観のイメージがしかりしていれば、内装にお金をかける必要はありません。昔と違い壁紙のバリエーションも豊かで、塗り壁と変わりないレベルで良い製品があります。
南欧風のオープンハウスに行くと、内装にもお金をかけ、一見よく見えるのですが、家具が残念。せっかくの内装が、台無しな住宅を見かけます。
特にダイニングテーブル、ソファは部屋の中で存在感がありますよね。また、人間工学に基づいて作られた家具は、疲れを取ったりリラックス効果もあります。家具にこだわる事の方が、重要。高い内装費を払うより、家具にお金をかけた方が、訪れた人は、おしゃれな家だと印象づけられますよ。
南欧風の家は高い?安い?
工務店などで驚くような価格の南欧風の家があります。カタログやホームページなどでは、確かに良く見えますが、見た目だけの家の場合もあります。しかも坪単価は、一流ハウスメーカー並みに高いです。
住宅で最も重要なのは、目に見えない部分です。自然素材等の言葉に騙されないようにしましょうね。
同じ仕様でもっと安く建てられる場合がありますよ。
まとめ
総二階建ての家をよく見せるには、南欧風でも和モダンの総二階でも、基本的に使用する建材は変わりません。色使いを変えるだけでまったく違う住宅になります。
重要なのは、シンプルを心がける事。シンプルな住宅をいかにかっこよく見せるかが重要です。そのためには、普遍的なデザインをまねして、建材にこだわる事です。
デザインを重視して、安い建材を使っている家は、「ゴミの家」と言われています。メンテンンス費用がかかる上、住宅の寿命が短かく、すぐにゴミになってしまうからです。
住宅メーカーの営業さんの言いなりにならずに、「何が家づくりに必要なのか?」よく考えてよい住宅選びをしてください!