家づくりは、予算内で完成させるのが難しく、ほとんどの方が、予算オーバーになってしまいます。
予算内で完成させるには、見積もりを見直して、コストカットをするしかありません。
コストカットする個所を間違えてしまうと、光熱費が高くなったり、住みにくくなるなどの問題が出てきます。
家づくりで最も無駄にお金をかけているのは、内装費用。無駄な個所を見直すと数百万円にもなります。
内装の予算を安く抑え、コストカットするためのお悩み解消6つのポイントをご紹介します。
1.家づくりの基本。家の形はシンプルが一番
内装ではないのですが、コストを抑えるための基本は家の形にこだわる事。
私が勧めているのは、総二階建ての切妻屋根。初期費用もおさえられ、将来的なメンテナンス費用もおさえることができる理想形です。
設計費や設備費用を抑え、無駄なく冷暖房ができ、間取りもしっかりとれる家の形は、シンプルな総二階建て一択ですよ。
2.広い家の間取りを見直す
間取りを考える時は、将来設計も考慮しなければいけません。
一生住み続けるかもしれない住宅です。
あなたが、30代、40代であれば、仕事が最も忙しい時期かもしれません。子どもにお金がかかる時期でもあるので、趣味の部屋や書斎は、ほとんど使う事がないかもしれません。
子供部屋も大きくする必要はありません。将来は、夫婦二人で生活する事になります。むしろ夫婦の時間の方が長くなります。
最低限必要な部屋があれば十分です。本当に趣味の部屋が必要でしょうか?書斎が必要でしょうか?
子供が小さいうちは、家族で過ごすことの方が多く、大半はリビングで過ごされると思います。例えば、リビングを広めにとり、休みの日にリビングで趣味をしたらどうでしょうか?子供との距離も近づけますよ。
つまり、子ども部屋の実際の使用年数は、10年です。長くても15年程しかありあません。子供が自立した後の使い道として趣味の部屋として使うことが出来るようになります。
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3.水回りは、無駄だらけ大幅なコスカットができる!
水回りを見直すと数十万円のコストカットが出来るかもしれません。
水回りで、必要なのは、家事の時短ができる設備や間取りです。
キッチンにいくら凝っても、料理はおいしくなりません。カフェみたいにおしゃれにする人もいますが、デザイナーさんから見たらもっともダサいキッチンの一つと言われています。
IHクッキングヒーター、食洗機など、家事が楽になり掃除も楽になる様な設備以外は、シンプルにしましょう。
お風呂は、ユニットバスが最も断熱性が高いのでおすすめです。必要以上に棚をつけると、カビの隠れ家が出来て、掃除が大変です。家族分のボトルが置けるだけあれば十分です。
我が家は、キッチン、トイレ、お風呂、洗面所の水回り設備の金額は、110万円に抑える事ができました。
4.住宅設備は同じメーカーにすると割引率が大幅アップ
住宅の水回りは、キッチン、お風呂、洗面所、トイレの4点セットです。
特にこだわりがなければ、同じメーカーで統一する事で、予算を抑える事が可能です。
私は、パナソニック製品を選びました。太陽光発電、エアコン、建具まで全てパナソニックで揃えたので、大幅な割引をしてもらえました。
商品選びのポイントは、もっとも売れている商品を選ぶ事です。人気商品は、大量に製造されるので、割引率が高くいんです。
建築会社によっては、6割以上の割引きも期待できます。高品質な上、大きな割引が期待できるので、とってもお得ですよ。イケアの製品と比較した記事を読んだらどれだけお得かわかりますよ。
水回り設備は、定価の5~6割引きの価格を期待できます。ただし、建築会社によっては、定価から2割~3割引きの見積りの場合もあるので、ぼったくられないように注意しましょう。
※タカラは、元の定価が安いので割引率は低いそうです。
また、上から目線の値段交渉はやめましょう。逆の立場だったら絶対嫌ですよね。
- 設備メーカーを統一し、人気シリーズを選ぶ
- 定価の6割引きが可能
- 過度な値段交渉はしない
※セミオーダー住宅の場合は、設備が決まっている場合があります。
5.壁や天井にお金をかけても意味が無い
漆喰の壁や、木材が剥き出しになって、凹凸のある内装を見かけます。
見た目は、おしゃれできれいですよね。
子どもがいる家庭では、壁の落書きは絶対にあります。無い家など見たことがありません。クロスなら簡単に消す事ができますが、漆喰の壁は消すのが大変です。
木が剥き出しになっている家は、本来、天井の施工が不要なので、安くなるはずです。ところが、見た目の良さで金額を多くとる事もあるので、注意したいですね。
内装に費用をかけるのであれば、なぜその建材を使うのか?なぜその形にするのか?よく考えて下さい。
人の高い建材として、漆喰や珪藻土、無垢材があります。ハウスメーカーや工務店の言うがまま、選んではいけません。
漆喰にしたからとって、シックハウス症候群になる可能性もあります。調湿機能も現代の塗り方では、効果は期待できません。見た目だけなら、漆喰調のクロスで十分です。珪藻土も同じです。換気機能が悪ければカビが生えやすくなります。
現在の高気密高断熱住宅においては、換気ステムの方が重要です。
カビが生えたと文句をいっても、換気をして下さいと言われるだけです。
部屋の形にも気を付けましょう。無駄な凹凸を付ければ、掃除が大変になります。
空気の流れも悪くなります。
注文住宅でこだわっているつもりが、設計の専門家から見たら、微妙な間取りになる事が多いですよ。
- 漆喰や珪藻土は、調湿性はほとんどない
- 子どものいる家庭では、掃除が楽な建材を選ぶ
- 部屋の凹凸は見た目だけ。断熱性が下がる。
ただ予算を削るのではなく、自分なりのこだわりを持った上で、生活に不要な部分を減らしていきましょう。
6.カーテンや照明の選び方
省エネルギー住宅においては、照明もLEDなどの省エネの照明器具を使用する事になります。
これも工務店によっては、定価の5~6割引きになります。カタログから選べるので購入の手間も省けます。照明器具の予算を削ると、暗い家になってしまう可能性もあるので、設計士さんと相談して下さい。
間接照明は、無駄な照明が多いので見直しましょう。ラブホテルみたいな、センスの悪い照明にならないようにして下さい。
カーテンは、断熱性能が高いカーテンを選ぶように勧められるかもしれません。
でも、カーテンの断熱はそれほど高くないので、まず家の断熱性能を高める事の方が重要です。
世界で最も断熱に厳しい住宅を建てているドイツでは、カーテンを付けない住宅が多んです。ちなみに我が家もカーテンを付けていません。
つまり、断熱性の高い住宅であれば、カーテンなんてどこのメーカーでも問題ありません。ネット購入やニトリやIKEAなどのカーテンは、でも十分機能します。
縦型ブラインドは、人気がありますがおすすめできません。
特に日差しの強い夏は、内側のブラインド使っても遮熱効果が低いんです。金額に見合っていません。
お金をかけるなら、外付けのブラインドを選びましょう。夏の日差しは、外から防ぐのが最も効果的です。遮熱性は、なんと30%も違いがあります。
安くて同様の効果が得られるのサンシェードもおすすめですよ。
- 照明器具は省エネ基準のLEDが必須。定価の半額程で付けられる。
- カーテンは家の性能に合わせて買う。性能が良ければカーテンすら不要。
- ブラインドは外付けの物を選びましょう。
7.DIYは、コストは抑えられるが失敗もする
DIYで内装は、家づくりの楽しみとしてやってみたいと思うかもしれません。
最後の仕上げをやる位にしておきましょう。
特に、養生はプロにお任せしたほうがいいでしょう。素人は100%失敗します。壁や床が汚れたら嫌ですよね。
私も、塗り壁や床の塗などは、自分で行いました。金額的にはかなり安くなったので良かったですが、壁が汚れたのでショックでした。
塗料は設計士さんや現場の方に、聞いてください。適切な商品やアドバイスを教えてくれます。
ただし、購入は自分で行いましょう。工務店でも頼む事ができますが、割高になります。自分で買えば安く購入できるたり、カードポイントが付くのでお得ですから。
- 養生はプロにお任せする
- 時間をかけるのは無駄
- DIYの建材は自分で揃える
8.造作の棚は、材料を買ってくるればタダで作ってくれる
ウォークインクローゼットの棚は、後から探すよりその場で、サイズピッタリにおさめたいですよね。
設計士の確認が必要ですが、造作の棚は、家の建築費用に工賃は含めてもらえる場合があります。つまり材料費だけで、設計した棚を造ってもらるかもしれません。
ウォークインクローゼットに造作でラックをつくってもらいました。費用は、材料費のみ。ホームセンターやネットで材料を購入したので安かったですよ。
流石大工さんです。ラフな設計でお願いしましたが、想像通りのラックが出来ました。
まとめ
家づくりの内装のコストカットをする事で、数十万~百万円以上のコストダウンが可能。
間取りや導線は何度も見直して、本当に必要なのかよく考えて下さい。
内装をコストカットしても、住宅性能が変わる事はありません。
「せっかく建てたのにつまらない」と思われるかもしれませんが、1年もすれば飽きますから。
家の中は、家具や小物で楽しんで下さい。
小さな子供がいれば、汚れます。落書きもします。それが当たり前です。
時間をかけてゆっくり自分たちで楽しんで生活する方が、何倍も楽しいと思いませんか。