断熱性能や結露防止は、住宅の全体的な機能性能が必要不可欠です。断熱材や24時間換気システム、施工技術の条件などが揃っていなければなりません。どれか、一つでもかければ、断熱性の低下や結露になる可能性があるんですね。
その一つとして重要なのが窓です!
そこで今回は、私の家づくりでも取り入れた窓、トリプルガラス樹脂サッシをご紹介します。
トリプルガラス樹脂サッシのメリット
断熱性の高いLow-eガラスを使用し、樹脂窓にする事で断熱、遮熱、気密性に優れた窓の事です。高気密・高断熱の住宅では今後必ず取りえれられる窓になるでしょう。
- Low-eガラス
酸化スズや銀などの特殊金属膜をコーティングし、遠赤外線の反射率を高めたもの。
断熱性が遮断性を向上させ複層ガラスに使用するとより性能を発揮する。
- 樹脂サッシ
塩化ビニール樹脂と呼ばれるプラスチックの一種です。熱を伝えにくいため優れた断熱性を発揮します。身近なものだと、フライパンや鍋の取っ手に使われています。
- トリプルサッシ
その名の通りト3枚のガラスを使い、ガラスの層にアルゴンガスまたはクリプトンガス封入。遮音や断熱性能の高い窓。
冬はあたたかく、夏は涼しい
断熱性能が高いので、性能を肌で感じる事ができました。夏は涼しく、冬は暖かい、一年中ほぼ一定の温度で快適に過ごせます。
外気が0度以下で、エアコンを使用していなくても、朝の室温は15度以上を保っています。我が家は、カーテンを付けいません。デザインが気に入らず付けていませんが、それでも室温を一定に保っています。
24時間換気システムや断熱性の高いセルロースファイバーを使用しているので、家全体の断熱効果を得られます。なので、熱を逃がさなトリプルサッシの役割は、とても重要になります。
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結露無しの快適生活
以前は、結露にとっても悩ませれいたのでとても快適です。真冬でも結露は全くおきません。驚きました。
以前住んでいたマンションでは、アルミサッシの一枚ガラスの窓でした。冬の結露で毎朝窓ふきが日課。怠れば、カーテンンはカビだらけになります。サッシ枠の表面も剥がれてボロボロでした。こんな思いはしたくなかったので、結露しない快適な家づくりを目指しました。
毎朝の結露窓拭きがなくなっただけではなく、鍋物をしても、結露ができません。鍋をして結露しないってすごくないですか?これが現在の住宅性能なんですよ。驚きですよね!
余談ですが、子どもが、窓の水滴落書きができなくなったので、悲しそうでした。そこで、業務用の大きなホワイトボードを買ってきました。リサイクルショップで500円でゲット!激安でした!ペンとマーカー消しは100均です。
軽くて移動も楽なのでおすすめですよ。
防音・遮音効果が高い
トリプルガラスはガラスの間にアルゴンガスまたはクリプトンガスを封入するため、ペアガラスに比べて遮音性能は格段に高いです。
子供が大騒ぎしても外には、ほとんど聞こえません。そこそこ大音量で音楽を流しても、外には全く聞こえません。
年一度の、大夫婦喧嘩の際は窓を閉めてから行います。
世界基準の窓性能

トリプルガラス樹脂サッシは、世界最高基準レベルのU値(窓の性能を示す数値)をどのメーカーもクリアしています。2020年からの省エネ住宅義務化にともない、各メーカーがしのぎを削っているようです。
LIXILの高性能5層ガラスが現時点ではずば抜けています。これなら北海道などの寒冷地でもかなりの機能を発揮しそうですよね。使ってる方の感想を是非聞いてみたい!!
ガラス樹脂サッシは、日本の普及率がまだまだ低く、特に関東より西では、使用している家がほとんどないんですよね。
しかし、これから家づくりを考えている方は、省エネ基準を満たしていないため、資産価値が低くなる可能性があります。必ず性能を重視した家づくりを検討して下しさい。
トリプルガラス樹脂サッシのデメリット
高性能な窓ですが、家づくりに取りいえる前に、デメリットがある事を理解し取り付けなければ、せっかくの高性能を殺してしまします。新築にしたのに結露に悩ませることも少なくはないんです。
価格が高い
これだけ高性能なため、値段は、高いです。4人家族の一般的な注文住宅で、全てトリプル樹脂サッシにした場合は、100万円以上はかかります。この先、標準化する事が予想されるので、価格は下がるでしょうが、現時点では、まだまだ高額です。
北海道や東北など寒冷地では普及率が高いため、関東に比べて割引率が高いです。それでも、近年は、価格が下がりつつあります。参考までに、我が家の場合は定価の6割引きでした。
関東は、冬もそれほど寒くはないので、南側 (太陽の当たる側) をペアガラスの窓に変更する事で、多少コストを抑える事ができます。検討してみて下さい。
ドアが重い
特に掃出しの引き違い窓は重たいです。樹脂自体が重たい上にガラスが3枚も入っています。掃出しは、オプションでハンドルを取り付けました。

引き違いは気密性に問題があると言われいますが、素人が分かるレベルではないです。気にせず好きな形を選んだ方がいいと思います。
結露する

「おいおい!結露しないって言ったじゃないか!」まぁ待って下さい。
先にもお話居ましたが、「断熱材や24時間換気システム、施工技術の条件」などの条件で結露しない住宅ができあがります。
つまり、トリプルガラス樹脂サッシを使用しても結露はします。
- 部屋の換気をこまめにおこない、水分を含んだ室内の空気を屋外に排出する。
- 室内で洗濯物を干さない。
- 石油ストーブの使用を控える。やかんはでお湯を沸かさない。
- 過度な加湿は控える
- 観葉植物や水槽などは室内に置かない
メーカーも結露はしないとは言ってないんですね。
念のためもう一度、結露させないための家づくりには、断熱材や24時間換気システム、施工技術の条件を満たして下さい。
しつこいかもしれませんが、後悔してほしくないのでお許し下さい。
合わせて読みたい:高気密高断熱住宅のデメリット。カビや結露を発生させない家とは?
2020年省エネ基準の断熱等性能等級4レベルが最低限の住宅性能です。
メーカーはどこがいいの?
- エクセルシャノン
- YKK AP
- LIXIL
以上3社は鉄板です。
また、一条工務店の防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシは省エネ大賞を受賞しました。熱貫流率1.0以下の高性能サッシが標準仕様です。標準でトリプル樹脂サッシはうらやましいです。10年後の住宅性能が標準てと素晴らしい!
デザインや住宅にあった樹脂サッシを選べば性能はどこも変わらないと思います。
私はデザインと色が気に入ったので、エクセルシャノン・シャノンウィンド・トリプル樹脂サッシを選びました。外観はブリックレッド、内がホワイトカラーを選びました。
勝手口は樹脂製トリプルガラスのドアです。

玄関はYKK APの気密性の高い樹脂製の引き戸です。
まとめ
住宅の快適さを求め、高気密高断熱の家を建てるのであれば、必須のトリプル樹脂サッシを検討して下さい。室温が低かったり、結露したり、後悔ないような家づくりにするためには、窓の性能はとても重要なんです。
選ぶ基準として、熱貫流率1.0以下のメーカー製トリプル樹脂サッシを選べば性能は、間違いないです。一条工務店のように標準で付いている場合もありますが、一条工務店の家もデメリットはあります。家全体の性能を考え、家づくりをしていかなくてはいけません。
■網戸は環境に合わせて
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春から夏にかけては、窓を開けたくなりますよね。オプションで付けられるので、設計士さんに相談して下さい。
さらに、しつこく書きますが、トリプル樹脂サッシを採用したからと言って、結露しないわけではありません。住宅全体の性能を上げるためのマストアイテムだと思って、検討してみて下さい。