30年間「メンテナンスフリー住宅」を実現。屋根・外壁・見えな所にこだわるべき。

メンテナンスフリーの注文住宅と聞くと、費用が高額になるイメージがありますよね。

初期投資は多少かさみますが、ポイントを押さえておけば、実はそれほど高い家ではありません。

 

家づくりは、10年、20年、30年先まで考えて下さい。30年間メンテナンスフリーの住宅は、修繕費用が少なく、30年後までにかかった金額を計算すると、ローコスト住宅と変わらくなります。

安く建てる方法やお金をかけるべきポイントを消化します。

30年メンテナンスフリーにする方法

価格を抑えてメンテナンスフリーの家を実現するには、総二階建ての住宅をおすすめします。

建築コストが安いのに強い家が建築可能だからです。

総二階住宅の屋根や外壁にこだわる事で、30年メンテナンスフリーの住宅ができあがります。

  1. 屋根の形は切妻が理想的
  2. 軒(のき)の重要性
  3. 目地の無い外壁は安心
  4. これが一番重要かも。透湿防水シート
  5. 信頼できる建築会社選び

 

メンテナンスフリーの注文住宅。どこに重点をおくか?どのような家づくりが理想なのか?金額を安く抑えるためのポイントを押さえておきましょう。

1・屋根の形は切妻が理想的

切妻は一般的な三角屋根の事です。

 

シンプルな作りなので費用が大幅に抑える事ができます。

バランスが良く地震にも強い。雨漏りのリスクも少なく、万が一の修理も行いやすい。お金をかけたくない人にとっては理想的な形が切妻屋根と言えます。

 

また、太陽光を設置するには、屋根の面積が広さが重要です。光を受ける角度も調整しやすく、ロスなく発電できます。一般家庭の理想的な5kw前後の太陽光発電をロスなく活かすには、十分な広さです。

 

世界中で最もスタンダードな屋根の形です。人類が何千年と家を建ててきてた理想の形なんですよね。

メンテナンスフリーを実現するには、屋根材も軽くて丈夫な建材を選びたいですよね。

おすすめは、30年保証の付いた屋根材『ディーズルーフィング』です。

2・軒(のき)の重要性

せり出した軒

軒が無かったり、極端に短かい屋根は屋根としての性能を発揮していません。60㎝~90㎝出すことが良いとされています。

重要な事は、外壁を雨から守りつつ、夏の日射熱を軽減させる効果です。外壁への耐久性が上がり、夏は日差しを逃がし、冬は日光を取り入れる事が出来ます。

 

必要以上に軒を出す必要はありません。住んでいる地域によって変わりますが、突発的な雨を防いだり、日射熱をある程度防げれば問題ありません。

エネルギーを有効に使えるように計算する事で、光熱費を軽減する事ができます。

 

ちなみに私の家の軒は、680mmです。設計士さんに相談しベストな長さを計算してもらいましょう。

3・目地の無い外壁は安心

目地を無くし庇をつけて横雨対策

外壁も屋根と一緒で雨を防ぐ事が大事になってきます。現在もっとも雨漏りが多いのと言われているのが、窯業サイディングです。

日本の雨は横雨なので、外壁からの雨漏りが最も多いです。新築住宅の約5パーセントの住宅で雨漏りするといわれています。

水の吸い上げや、コーキングの劣化により、目地の亀裂から雨水が侵入します。気付くのが遅れれば、数年後には内部が腐っていたりと修理費用が大きくなる恐れがあります。

 

耐候性の高い塗料や漆喰を使用すことで、リスクを大きく減らす事ができます。建築費が上がっても雨漏りに対する費用は惜しまないようにしましょう。

 

金属系サイディングは目地を隠して施工できる上、形状や材質から水の吸い上げが起きづらいです。つまり雨漏りの心配が少なく安価で施工できます。耐用年数も長く施工次第で30年と言われています。

ただし、現状では再塗装の材料がイマイチな事がデメリットです。再塗装の際は良い製品が出ている事を期待したいです。

 

メンテナンスフリー材としてでおすすめなのが、スイス漆喰です。自浄作用があるのでいつまでも真っ白な壁を維持し、強度も年々高まると言う優れもの。

関連記事:スイス漆喰『カルクウォール』外壁専用『カルファサード』真白な塗壁!

4・これが一番重要かも。透湿防水シート

外壁を100%雨から守るのは現実的には不可能です。そこで、屋根や外壁の内側に入ってきた雨から家を守る防水シートです。

目に見えない部分ですが、とても重要な建材。ローコスト住宅では、見えない部部の防水シートを安価な製品を使用している事があります。外壁にお金をかけられなかったとしても、防水シートの施工は、お金をかけるべきだと思いますよ。

また、30年間メンテンナンスフリーを基本に建てるとしたら、その年数に合わせた製品が必要になります。

 

外壁の透湿防水シートはデュポン製のタイベックシルバーで20年の保証が付いています。施工がしっかりしていれば30年は問題ありません。

外壁や屋根材が良質で30年もっても、雨はどこから侵入するからわかりません。つまり、防水シートの製品保証が10年程度では、意味ないと言う事になります。

5・信頼出来る建築会社選び

いくら良い建材を使っていても、施工技術が低ければ意味がありません。

 

パワービルダー系の下請け会社が施工した場合は、工期や金額が決まっていて、施工不要があったとしてもそのままにされる可能性があります。

理想の家づくりを一緒に考え、知識ある建築会社にお願いする事がとても重要です。建築会社を名乗っていても住宅に関する知識が低い会社は、いくらでもありますから。現に、国が定めた住宅基準を建てられない建築会社が4割近くもいるのが現実ですからね。

 

住宅を5段階評価した時に、3の家を4にしてくる家づくりが理想的です。

目に見えない場所へこだわれば、家は長持ちする

家の形、屋根の形状、高品質外壁、建材を使えばメンテナンスフリーに限りなく近い家が実現可能です。。初期費用はかかりますが、長期的な目で見れば、コストを抑える事ができます。

 

家は最初が肝心で、きちんと施工しメンテナンスすれば50年、60年もたせることができます。

住宅の寿命は30年とはまったくのウソ。30年で終わる様な施工をしているからです。

 

注文住宅でメンテナンスフリー住宅を建てれば、1度の修繕で50年以上の寿命の住宅も可能かもしれません。

内部結露を防ぐ

住宅の目に見えない所にも結露は発生します。

通気層工法を取り入れ、目に見えない結露を防ぐことで、木が腐って20年や30年と言う短寿命の従来の住宅から、50年、60年、100年だって持つ住宅が可能になります。

 

断熱材にもこだわりる事で、内部結露を軽減させ、エコで健康的な生活を手に入れる事ができます。

関連記事:【アップルゲート セルロース断熱】効果抜群でT構造。火災保険が半額になった。

ローコストでもメンテナンスフリーは可能

良い建材を使えば、建築費は高くなります。

 

「ローコストは無理じゃね?」
と思うでしょう。

 

屋根や外壁、見えない部分にこだわってもそれほど高額になる事はありません。我が家は二世帯住宅で、Q値=1.0の家で、オール電化、太陽光も搭載していますが、坪単価は70万円以下です。

内装にこだわらなければ、ローコストでも未来型の住宅は十分可能です。

内装費がもっとも割高

内装はいたってシンプルに設計する事です。

自由設計なんて、お金をどぶに捨てているのと一緒です。あなたの考えた素人間取りは、残念ながら住みにくいんです。それをわざわざ設計士に頼んでお金を払いますからね。間取りの勉強をしたプロに任せるのが一番です。

 

水回りもシンプルな製品で十分です。お風呂やキッチンの設備が変われば快適になると勘違いしているだけです。生活は何もかわりません。むしろ掃除が大変になるだけだです。

 

住まいをおしゃれにする事は、家具や小物で十分可能です。

関連記事:注文住宅【キッチン、お風呂、洗面台、トイレ】はシンプルに!価格をおさえよう。

10年後に修繕費がかからない

一般的には、10年から15年ほどでメンテンナンスが必要と言われます。

30年メンテナンスフリーでは、修繕費用は半額以下になり、さらにその先も長く住む事ができます。

子どもの世帯でも住む事が可能です。

長期的に見れば、パワービルダー系のローコストハウスよりも安くなりますよ。

まとめ

屋根や外壁へのこだわりで、何が家に大切か分かるようになります。工法や断熱材、その他の見えない部分へのこだわりはセットの様なものです。

 

その思いが、30年メンテナンスフリーのエコ住宅を実現させました。

家も間取りもシンプルにし、不要なデザインを除けばローコストでも可能なんです。

 

しかも、資産価値の高い家は、デザイン住宅ではなく、シンプルな住宅です。デザイン住宅は、10年後にはあきられ、住みにくいので売れない住宅なんですよね。

見た目にこだわっても、人の家の外観なんて気にしていません。自己満足の世界です。それよりも家族を守ってくれる家、住みやすさを重視した家づくりをおすすめします。

30年メンテナンスフリー。快適な家づくりをめざしましょう!