総二階建ての間取りの難しさは、1階と2階が同じ広さになってしまう事です。水回りを1階に集中させてしまうと、リビングが狭くなってしまいます。
2階をリビングにしても大丈夫なのでしょうか?
我が家は、二世帯住宅で2階をリビング・ダイニングにして使用しています。
そこで今回は、2階リビングのメリットとデメリットについてお話ししたいと思います。
デメリットと解消法
デメリットは以下です。
- 食料品を2階に運ぶ
- 階段の上り下り
- 水回りの故障
- 来客や宅配便の対応
- 大きな家具の搬入・搬出
詳しく解説します。
1.食料品を2階に運ぶ
週に1回は、食料品を2階に運ばなくてはいけません。通常の買い物だけではなく、お米、お酒、飲料水などを買っている家庭では、2階に運ぶのがとても大変です。
食品は、買い物の都度上げなくてはいけませんが、その他のストック品は月に数回です。特に苦になる事はありません。我が家は、重い物は、1階でストックしています。
■ストック場所を1階に作る
飲料水やお酒(箱入りビール)等の重い物のストックは、階段下のデットスペースに収納しています。ストック場所は、災害時の備蓄用として利用しています。
おすすめなのがこちらの記事リビング・ダイニングの収納は大型パントリーで決まり!キッチンにパントリーを設ける事で、大量ストックも可能です。
2.階段の上り下り
1階のリビングに比べて、2倍以上階段の上り下りが増えます。歳を取ってから大変ですね。足腰が弱って、苦痛になるかもしれません。
ただ、若い内は運動不足の解消を自然に出来るので、健康にはとても良いです。
■手すりの設置、バリアフリー設計
手すりの設置を出来るよう作り、階段の幅など、将来を見据えてバリアフリーを意識した設計にしましょう。将来はリフォームも視野に入れておかなければなりません。
3.水回りの故障
もっともデメリットと言えるかもしれません。水漏れなどの故障があった場合は、天井等、大きな改修工事になる可能性もあります。2世帯住宅では、仕方がないですが、通常の住宅では、反対する設計士さんもいるようです。
■配管のメンテナンス
配管の詰りによる水漏れもあるので、定期的なメンテナンスは、必要です。排水溝は、食べ物が流れないように工夫しておくようにしましょう。排水口の水切りカゴにさらにネットを張るなどして、なるべく物を流さないようにして下さい。ゴミ捨ても楽なので便利です。
4.来客、宅配便・宅急便の対応
インターホンで対応出来ない時は、1階まで下りて対応します。また、ネットショッピングを利用していると多い日で数回、宅配が来ることがあります。その都度、サインをして受け取らなければなりません。
■宅配ボックスの設置
宅配ボックスを設置すれば、荷物の受け取りは、不要になります。宅配ボックスには、「はんこ」を入れておくケースや、シール型の受け取り伝票などで、対応できます。不在時も再配達をお願いする手間が省けて便利です。
5.大きな家具の搬入・搬出
2階リビングでトラブルになりやすいのが、大きな家具の搬入や搬出です。購入して入らなかったかった場合は、吊り上げで別料金がかかります。構造によっては、搬入不可の場合も。搬出も同様です。
設計士に確認してください。特にソファーや冷蔵庫は要注意です!!
メリット
階段の上り下りが増える事が、デメリットになってしまいますね。ですが、2階での生活面で考えると総二階建てにおいては、大きなメリットがあります。
- 構造上強い家になる
- 広いリビング
- 明るいリビング
- 騒音や目線
1.構造上強い家になる
2階をリビングにすると、1階の間取りは、小さな部屋が多くなります。お風呂、洗面所、トイレ、ウォークインクローゼット、子供部屋や寝室の間取りが考えられます。小さな部屋を1階に多くすことで柱が増え、地震に強い家づくりが可能になります。
そして、私のイチオシ!【ランドリールーム】新築に必須!間取りを広めにラクラク洗濯。憧れのランドリールームの設置が可能に!
洗濯物の導線が全て1階でおさまってしまうのでとってもおすすめです。ベランダやバルコニーも不要になります。
2.広いリビング
水回りを意識した間取りにしてしまうと、総二階のリビングはどうしても狭くなってしまいます。そこで、2階リビングの設計にすれば、大きな理想的なリビングが可能になります。
眺めがよくなるので、開放感は、一階とは比べものになりません。近所の目線を意識して、窓の設置を工夫する事で、大きなリビングが更に広く感じられます。理想の間取りが実現できます!
3.明るいリビング
窓を多くすることで、とても明るいリビングになります。
高気密・高断熱の家は、南側に窓を多く設置する事で、冬は暖房の負担が減ります。昼間は暖房いらずで、電気代の節約になります。理想の窓がこちら【トリプルガラスの樹脂サッシ窓】世界基準の断熱性能と結露予防!です。
夏は、屋根に軒を設けていれば、直射日光が入ってきません。窓が多ければ風の通りもいいので、外の気温よりも5度以上低くなります。2階は暑いイメージがありますが、昔の高気密の家のイメージでしょうね。
4.騒音・目線
車の音や人の話し声は軽減されます。ご近所の2階からの目線は対策が必要です。
道路からの目線は、全く気になりません。昼間は外からは、ほとんど見えないので安心して下さい。反対に夜は、外から見えやすくなるので、カーテン等で対応しましょう。
■目線の対策
せっかくの広くて眺めのいいリビングなので、景色が見えなくなる窓は避けたいです。目線が気になる方は、少し高い位置に「嵌め殺しの窓」の設置、窓の配置の工夫など、視線を気にせず生活できる設計にしてもらいましょう。光の入らない北側の窓は、フィルムや見えにくい窓の検討も。
防犯
2階リビングは、防犯面で弱いと言う意見もあります。1階の状況が分からないためです。
しかし、夜寝ている間の1階リビングを狙った空き巣もいるので注意しましょう。
防犯に関しては、いずれにせよ対策は必要です。防犯グッズは、鍵、砂利、ライトなどありますが、やはりカメラの設置は有効です。安く手に入るようになりましたね。スマホと連動している商品もあるのでお勧めです。
まとめ
現在、2階リビングで生活していますが、不満はありません。過ごしやすく、居心地の良い空間です。総二階建てで、「広く快適なリビングにしたい!」と思ってるあなたにおすすめです!
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