少子高齢化で空家が増え、将来は家が売れなくなると言われています。
家は買った瞬間に価値が2割も下がり、ほとんどの人が負債を抱えてしまいます。
残念ながら、現在の省エネ基準で建てた家は、資産価値の無い家となってしまうでしょう。現在の日本の省エネ基準は、先進国で最低ランクの家です。お隣、中国、韓国よりも低い基準です。
毎年のように資産価値が下がり、30年後には売れない家となってしまいます。
資産価値が下がらい家づくりは、これからの住宅にはとても大事な事です。
省エネ基準適合義務化の先送りで、資産価値が上がる家
「2020年以降は、国が定めた省エネ基準の住宅が義務化されます!」
このお話が先送りになると言う事で・・・日本の住宅は、世界の最低基準住宅を続けるそうです。
2020年に義務化されるはずだった基準でさえ、世界から見れば低い基準です。
資産価値の低い家が今後も増える
義務化の先送りで、省エネ基準に満たさない家が増え続けます。
冬は寒く、夏は暑い。ヒートショックや熱中症など、健康的に過ごせる家ではなくなります。もちろん冷暖房費も高いまま。将来は、資産価値の無い家となるでしょう。
ですが、資産価値の無い家がこのまま増えれば、高省エネ住宅は希少性が高くなります。
2030年基準の家は資産価値が高い
2030年に国が目標としていた省エネ基準の家が、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)です。
その名の通り、太陽光発電や蓄電池を使って消費エネルギーの収支を0に出来る家です。
省エネ基準の低い家が建ち続けるので、断熱性能が高く、健康で快適に暮らせる家は希少価値が高く、将来的に中古市場で高く売れる家となります。
長く住める家
日本の家の寿命は、30年程度のイメージがありますよね。結婚して子育てを終えたら終了です。
もったいないですよね。本当は長く住めるはずの家を、たったの30年で捨ててしまうのですから。
50年、60年と住める家を建てれば、子世代や孫も住む事ができます。子どもたちは、住宅ローンに苦しむ事なく、世帯の資産は増えていきます。
親のすねをかじって家を建てる
「親のすねかじり」って聞くとなんだか印象が悪いですよね。
ですが、家を建てる時は、親にお金の余裕があるなら出してもらいましょう。
援助できる余裕があるのにしなかったら、その分のローン利息は銀行にタダであげているのと同じです。家系を何世代も繁栄させると考えたら、無駄な事ではないですからね。
住宅取得等資金の贈与税の非課税の特例など税金のメリットもあるので、「親のすねかじり」は悪い事ではなく、家づくりでは、資産を減らさないための手段です。
買ってはいけない家
人口減少がわかっているにも関わらず、新興住宅地が開発されています。
しかし、ハザードマップで確認すると、そこは住んではいけない土地だったりします。しかもとても高いお金を払って住んでいる人がたくさんいます。
利便性が良く、住みやすいかもしれませんが、30年後はどうなのかよく考えるべきです。
ハザートマップで危険な土地は買わない
夏になると豪雨による水害が後を絶ちません。
そのほとんどが、ハザードマップでは危険とされている地域です。
私の近所にも川が氾濫した時の予想水位が5メートルを超える新興住宅地があります。後悔している人も少なくないと思います。
ハザートマップが注目されつつあるので、土地の資産価値は間違いなく下がります。
利便性のメリットがなくなる
「駅に近くて通勤が便利」
「商業施設が並び買い物が便利」
など、新興住宅地は利便性が高く人気があります。
しかし、買い物はネットで出来る時代です。あと10年もすれば、もっと良いシステムが出来ているでしょう。
駅に近い所に住む必要がありません。ネットで注文すればいいだけです。商業施設に行く必要もなくなります。
車も必要なくなります。通勤だってタクシーで駅まで行けばいいんです。車の維持費より毎日タクシーを使った方が、コストは安いですから。
都会に住むメリットがなくなる
都会に住む事も同じことが言えます。
都心から電車で1時間程度の郊外は、住宅価格が全く違います。私の住んでいる地域では、2倍も違います。
しかし、実際通勤時間は変わりませんよ。買い物も不便ではありません。
さきほども言ったように郊外でも、車が不要になりつつあります。
田舎の車信仰は、ただの見栄ですからね。無いと生活できないと思い込んでいるだけで、生活できます。
私の家は、仕事用の車しかありません。2台とも商用車です。
仕事上手放せませんが、もし別の仕事、例えばブロガーとして生計を立てれるのであれば、車は手放します。だってタクシーで移動した方が安いですからね。全部経費になるし。
家族を持って、都会に住むメリットって実はほとんどないんですよね。気付いてない人が多いですが・・・。
シンプルなエコ住宅に資産価値アリ
現在日本に求められている家は、断熱性の高い家です。
世界の基準と言われるQ=1.0の家は、雪のあまり降らない太平洋側では、冬でも暖房をほとんど使う事なく過ごす事ができます。
光熱費がかからない家だったら買いたい人はたくさんいるでしょう。
Q=1.0の家をお金をかけずに実現するには、シンプルな設計をこころがけるだけです。
住宅で無駄にお金をかけている内装費を減らして、窓や断熱材など、断熱性能を上げることにお金を使うだけです。
シンプルな家は人気が高い
家づくりをするとほとんどの方が、内装にお金をかけてしまいます。
快適にすごすための工夫ならいいのですが、見た目にこだわってしまい、その時の流行りで作ってしまいます。
10年前、20年前の家の内装をおしゃれだと思いますか?当時は、おしゃれで人気のあった家なんです。10年もたてば流行りは変わり、こだわりの家は古臭い家になってしまいます。
また、面倒な間取りは、生活しづらく家の性能をいかしきれません。
有名な建築家たちが、実際に住む家はシンプルな内装が多いんです。無駄をなくし生活しやすい空間を知っているからです。
現在の日本の住宅は、中途半端に自由設計をしているので、後から住む人にとっては住みずらくなってしまいます。
昔からシンプルな家が中古市場でも人気があるのは、理由があるからなんですよ。
関連記事:はじめての家づくり「間取り」を考える。意識したい3つの大事な事。
つまり、シンプルで光熱費のかからないエコ住宅は、長期的に見ても人気の高い家であると言えます。
最後に
資産価値を下げない家づくりを目指すことで、ランニングコストがかからず、長く住める家を実現する事ができます。
「賃貸か持ち家か」論争では、今の低レベル住宅を引き合いに出して論じられます。高断熱のエコ住宅と比較すると圧倒的に、持ち家が勝ります。
論じている人は、暖かい家を知らないんでしょうね。
日本では、まだまだ知られていないエコ住宅は、30年後でも価値は高くなるでしょう。
省エネ基準の住宅が義務化が先送りにより、資産価値の低い家を平気で建てる建築会社がまだまだ多くいますので、騙されないようにしましょう。