はじめての家づくり「間取り」を考える。意識したい3つの大事な事。

家づくりで最も打ち合わせに時間がかかるのが間取りです。

なんせ、はじめてですからね。間取りと言ってもよくわかりませんよね。

構造上、あなたの理想だけの間取りは出来ない事があります。

かといって妥協はしたくないですよね。

今回は、間取りを決める時に意識して欲しい3つを書きました。はじめての家づくりの方は是非参考にしてみて下さい。

1.ストレスを感じない設計

間取りは、暮らしやすさだけではなく、導線、断熱性、遮音性、日照計画、耐震性等、さまざまな事を考慮しなくてはいけません。

デザインを優先してしまうと、生活が不便になったり住宅性能の低下により光熱費が高かったり、結露等に悩まされることになりかねません。

大金を使ったのに大きなストレスを抱えこ無ことになってしまいます。

知っておくべき住宅性能

日本の住宅は、気密性や断熱性の高い家が求められてています。

家を建てる際に、Ua値、Q値、C値、と言う言葉を聞くことになります。家づくりをして初めて聞いた人がほとんどだと思います。

これらの数値は断熱性能を示す数値で、値が小さいほど、断熱性能の高い家となります。省エネルギー住宅の基準になります。

健康で安全かつ光熱費のかからない住宅が可能になります。

[box class=”pink_box” title=”Ua値、Q値、C値”]住宅性能を示す数値です。あまり難しく考えず、目安の数字として参考程度に。メーカーの数値は、最高の数値が出る状態で計測しています。建て方、住む地域によっても変わります。[/box]

間取りの制限

省エネルギー住宅は、間取りに制限があると言われています。

Ua値、Q値、C値の高い家と言えば、一条工務店。一部の専門的な工務店を除き、数値は全国で群を抜いています。

「一条工務店は間取りの自由がない」なんて言いう人もいますが、

これだけの断熱性能を達成するには、当たり前です。他の大手ハウスメーカーが一条工務店に対抗しようとすれば、必ず間取りに制限が出ます。金額面でも難しいと思います。

[box class=”pink_box” title=”総二階建て”]雨風、湿気の多い日本の気候で、高性能な住宅を建てた時の理想の家の形は、総二階建てです。

間取りの制限がありますが、地震に強く、冷暖房の効率もよくコストもおさえて建てる事が出来ます。必ず検討しましょう。

関連記事:総二階の外観をおしゃれに!安っぽくならないための建材選び。[/box]

自由な間取りは、無駄が多い

「自由設計」聞こえはいいですが、所詮は、素人が考えた設計です。専門知識のない建築会社の営業さんと施主で間取りを決めてしまう事もあります。

デザインにこだわって予算が足らなくなり、生活しずらい間取りになり後悔する人もいます。

1級建築士等の資格を持った設計のプロと間取りを決める事がとても重要になります。

[box class=”pink_box” title=”家づくりを知らない営業マン”]家を売る事が目的の営業マンは家づくりに関して素人レベルの人もいます。私が、見積もりを取った工務店の営業さんは、1ヵ月前までは、車の営業マンでした。とっても不安になります。

関連記事:営業マンと考えた住宅は失敗する。「家づくり」は、設計のプロに相談しよう

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窓へのこだわりは、とても重要です

間取りと同時に考えたいのが窓の配置や大きさです。

断熱性、遮音性、日照計画において重要な建材は窓です。

建てる家によって大きさや配置などが制限される場合を除いて妥協してはいけません。

予算が足りなくて窓性能を落としたり、少なくしたりする人がいます。大きな間違いなので絶対にやめましょう。

予算カットは、住宅性能に関係のない、キッチン、お風呂、トイレでも出来ますよ。

2.家事導線を意識した間取りを取り入れよう

「新築を建てる!!」

「あれも、これも・・・楽しみ!」

気持ちはよくわかります。一生に一度の事ですからね。しかし・・・

長年生活してきたスタイルを変えることはストレスになる事もあります。今までの生活スタイルを崩さず、家事や仕事が楽になる事を優先させましょう。

特に子どもがいる家庭では、時短につとめ、効率の良い間取りを目指す事で家事がとても楽になりますよね。

建築会社に勧められた間取りだけではなく、あなたの生活にマッチした住宅を参考にましょう。

建築会社にはいい事しか書かれていませんからね。

キッチンは作業効率を重視

キッチンは、短い動線のなかでの作業効率が求められます。

特に考えるべきポイントは収納です。

センスがあればオープンキッチンで見せる収納もありかもしれませんが、時間がない人には見せない収納がおすすめ。

[box class=”pink_box” title=”キッチンパントーリー”]パントリーを導入すれば、冷蔵庫、食器棚も全て収納可能です。突然の来客でも扉を閉めれば、その場しのぎが可能です。

関連記事:リビング・ダイニングの収納は大型パントリーで決まり!

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パントリーのように大きな収納があれば、吊戸棚は、不要になります。小さくて高い場所にある収納は使い勝手が悪く、使いこなすには難があります。

吊戸棚がなければ、開放的になり、キッチンやダイニングを広く見せる事ができます。

[box class=”pink_box” title=”吊戸棚は無駄な収納スペース”]最近は、収納本などもあるので、吊戸棚をかわいく収納させたり、有効に使おうと考えている方も多いでしょう。

しかし、使いこなせているのはごくわずか。ほとんどの方が、使わない物の収納場所になって最後には捨ててしまうのが現実なんですよね。

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ウォークインクローゼットは導線重視

新築を建てる方は、ほぼ付けるでしょう。『ウォークインクローゼット』

4人家族なら6帖程度あれば、洋服の他にも収納スペースとして活用出きるのでとても便利です。

洋服の収納部屋です。洗濯や着替えを考慮した設置が必要です。イメージ的には寝室ですが、家事や家族の事を考えた配置にしましょう。

高気密・高断熱の高性能住宅を建てた場合は、家の中は快適で洗濯物もよく乾きます。設計士さんと相談して、ランドリールームの設置も検討されるとよいでしょう。

“洗濯”という家事が短い動線で可能になります。

さらに、ベランダやバルコニーが不要になります。雨漏りを考えたら住宅にとって間違いなくプラスですからね。その分価格もおさえることができますよ。

音について理解が必要

気密性が高く物を置かない現在の住宅では、外の音は聞こえませんが、家の中の音は響きやすくなります。

家事の音は家中に響きます。掃除、洗濯、洗い物。音を考慮した間取りも考えなくてはいけません。

とくに、「吹き抜け」の検討は注意が必要です。

私の知り合いは、音の反響がうるさく夜はテレビをヘッドフォンで見たり、リフォームで塞いでしまいまった方もいます。新築から数年です。

せっかく建てた家でストレスを感じてしまわないように、モデルハウスで反響を確認は必須です。

3.将来設計考えてみましょう

将来の事は、誰にもわかりません。

「今考えても意味がない」

はっきり言って正論です。

かといって、広い家が本当に必要でしょうか?

老後は夫婦二人

老後は夫婦で生活するのが一般的です。子どもは独立し、家に帰ってくるのは年に数回。

家を建てる時に、大きすぎる家や間取りが不要だと私は思いました。

生活のしやすさ、家族で常に顔を合わせられるリビングを基準にした間取りを考え、小さな住宅でも十分幸せだと考えました。

子供部屋の広さ

子どもがいる家庭では、相当悩むと思います。

参考までに、我が家の子供部屋は、部屋を仕切れるようにつくっています。

ただ、大きくなったら部屋は狭くなるし、男の事と女の子なのでプライベートの問題もありますからね。

かといって、広すぎる子供部屋は、必ず将来無駄になります。

子どもの成長や将来の事も考えた間取りが必要です。

二世帯住宅の不安

とはいっても、我が家は二世帯住宅です。

狭くしたところで、部屋は確実にあまります。

お金がない中で、あえて完全分離の二世帯住宅にしています。

家族間のトラブルを避けるためもありますが、将来民泊として貸し出す事も可能です。かなり本気で考えています。ローン返済が楽になりますからね。

 

将来のビジョンは人それぞれです。でも将来の事を何も考えないで建てるのだけはやめましょうね。

最後に

[aside type=”boader”]
  1. ストレスを感じない設計
  2. 家事導線を意識した間取りを取り入れよう
  3. 将来設計考えてみましょう
[/aside]

3つを意識しながら無駄やストレスを無くした間取りを意識する事が大事です。

とは言え、間取りは本当に難しいです。夫婦喧嘩になる事もあります。

どうしてもうまく行かない場合は、信頼できる設計士に頼むのも一つの手段です。

プロなので、データに基づいた間取りを知っています。

無駄が無く、生活しやすい間取りなので、間違いなく住みやすいですよ。

設計士さんは、工務店から注文住宅の設計を外注で依頼される事があります。自由設計で施主が考えた間取りは、ひどい間取りが多いそうです。

無駄な空間に無駄にお金をかけるそうです。

打ち合わせは何回行ってもかまいません。疑問に思った事は書き留めて置いて、その都度聞きましょう。納得いくまで頑張ってください!!