「冬の光熱費が高い!」日本人のほとんどが、本当に暖かい家を知らない。

昭和の時代から冬は、こたつに入ってストーブを使うのが当たり前になっていて、ほとんどの日本人が暖かい家を知りません。

暖かい家は、雪の降らない地域では、暖房設備をほとんど使う事がありません。真冬でも室内の温度が15度以下になる事がないので、少し寒いと感じた時にエアコンをつける程度です。

そのため、熱費が驚くほど安いです。

ですが、新築の家でも寒い家がいまだに多いのが現状です。

少し工夫するだけで劇的に変わるのですが、ほとんどの方が知りません。

年間の光熱費が数万円も変わりますよ。

「冬の光熱費が高い!」間違った節約

「光熱費が高い・・・」

冬の光熱費に悩んでいる方はとても多いです。寒さを我慢して光熱費を下げるのが日本の住宅の現状です。

日本人は暖かい住宅に住んだ事が無いので、その凄さを知りません。

こたつ・ホットカーペット・石油ストーブ

日本の冬の過ごし方の定番ともいえる「こたつ」「ホットカーペット」「石油ストーブ」「ハロゲンヒーター」。

しかしこれらは、部屋を暖めるものではなく、人間を暖める暖房器具です。

部屋が常に暖かければ、これら暖房器具を使う必要はありません。無駄な光熱費を使いまくっているのが日本の冬の生活です。

寒さを我慢して、「光熱費が安い」と自慢している人もいますが・・・変わってますよね。

家の性能が良ければ、我慢しなくても光熱費は驚くほど安くなります。

光熱費の高い床暖房は不要

日本でも、床暖房を新築に取り入れる家が多くなりました。

ですが、床暖房は光熱費が高いです。4人家族だと一月の電気代は、2万円以上になることが多くなります。

北海道や東北など、寒さの厳しい所では床暖房は必須です。

しかし、雪の降らないような地域では、床暖房は不要です。省エネ性能に優れている住宅ならば不要ですが、「必要」と勧めてくる建築会社には疑問を持ってください。

ケチる日本人

少しでも家を安く建てたいのは、誰もが思う事です。

しかし、ほとんどの方が間違った建築費の削減をします。

目に見えない部分を安くして、見える所は安くしません。むしろ高くしちゃいます。

その結果、光熱費が高くなり、快適な家とは言えない住宅が完成します。

魔法瓶の家を造る

家づくりは難しい数値が並び・・・素人にはなんだかよくわかりませんよね。

でも簡単なんですよ。

魔法瓶と同じように、一度温められた室内の温度が下がらない家を造ればいいだけです。

そのために、どうしたら良いのか考えれば、それほど難しい事ではありません。

窓・サッシの性能を上げる

断熱性を高めるためには、家づくりの工法から、断熱材、間取りと様々な要素がありますが、窓の性能を上げるだけで大幅に変わります。

家の中で最も熱の損失が大きいのは、開口部です。つまり窓が一番なんです。

Low-E複層ガラスの樹脂サッシにするだけで断熱性能は大幅に上げる事ができます。

日本の窓の性能は先進国最低ランク

窓の断熱性の高さは、星の数で決まっています。現在は、星四つが最高です。熱貫流率が2.33以下の窓です。

数値は、低いほど高性能です。

日本の窓は、最高数値2.33以下が最高数値となっていますが、実は、この数値は海外の最低基準以下の数値です。

お隣、韓国や中国よりも劣っているので、性能基準の低さがわかります。

いまだにアルミサッシを勧める人がいる

日本で最も多いのがアルミサッシです。

アルミサッシは、海外では樹脂サッシ化が進んでおり、アルミサッシを禁止している地域もあります。

木製や樹脂サッシに比べて圧倒的に性能に差があるからです。

現在の日本は、樹脂とアルミの複合サッシが最も売れていますが、これも樹脂だけのサッシに比べて性能が劣ります。

住宅ブログを書いている人の中にも樹脂とアルミの複合サッシを勧めている人がいます。「樹脂サッシと変わりない」と言っていますが、間違いです。全く違います。

一般に使われている樹脂とアルミの複合サッシで、アジアでやっと張り合える窓ですからね。そもそもの基準が低い日本だからよく見えるだけです。

素人ならまだしも、建築会社が勧めてきたら、そんな会社には建築を任せてはいけませんよ。

五つ星ランクの窓とは

ここ数年で、日本のトップクラスメーカーの窓は、熱貫流率1.0以下になっています。

これらの窓は、樹脂サッシにトリプルガラスを使った窓です。

五つ星ランクが無いので、基準がわかりずらいですが、日本でも世界基準の窓を選ぶ事ができます。

導入が進んでいるので、価格も安くなってきました。

窓の性能を上げても、坪単価は1~2万円上がる程度です。

光熱費が大幅に安くなる事を考えれば、安いんですけどね・・・。

最後に

住宅ローンで苦しんでいる人は、余計な設備にお金をかけて、最も無駄と言われている光熱費をおさえる家づくりをしないんですよね。

特にここ数年で、省エネ基準の家を宣伝に建てた家が多くなっていますが、ほとんどが世界的に見れば低い基準で建てられた家ですからね。

あまり知られてはいませんが、ローコスト住宅でも窓の性能を上げるだけで大幅に断熱性能は上がります。

単純な家は、省エネやエコ住宅にとても相性がいいので。中でも総二階建ての家は、相性抜群なので、ローコストでエコ住宅が可能なんですよ。

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