住宅ローンの金利は超低金利。購入のチャンスである事は間違いありません。
ただし今の日本は、給料がどんどん上がる様な経済状況ではありません。今後も上がる可能性は低いし何が起こるか分からない世の中です。
無茶なローンは超危険です。
大事なのは、ローンの返済額を抑えて優良な住宅を建てることです。
見栄っ張りの家は後悔する
『見栄っ張りの家』を建てる人は、生活には必要のない部分にお金をかけます。
漆喰、珪藻土のを使った無垢の家の内装。おしゃれなキッチン。豪華なお風呂。広すぎるトイレ。きりがないですね。今の家を建てる前は、私も憧れました。
ですが、これらの設備はハウスメーカーや工務店の儲けどころ。みなさん見事に騙されちゃいます。プロの営業には歯が立ちません。
一度よい設備を見せられると、それ以下に下げられず数百万円上乗せも平気。数千万円の買い物で金銭感覚がおかしくなってしまう事を利用されちゃうんですよね。
住宅ローンで苦しむ
家を購入すると気が大きくなっしまいます。根拠もなく月々10万円位なら大丈夫だと思ってしまいます。
月々10万円と言う数字は、四人家族の年収600万円の方が組む、おおよそのローンの基準です。フラット35で組むと3,500万円~4,000万円程度の家を建てる計算です。
安定した収入が入ってくるなら問題ありあせん。しかし、あなたが今、働いている会社だっていつ潰れるかわかりません。リストラされるかもしれない。
そういったリスクを考えたら、年収600万円で月々10万円以上のローンなんて高すぎです。見直して8万円台まで抑えるべきです。浮いた2万円は、資産運用するに充てるなど、いざと言う時のために残しておきましょう。
不要な設備をカットすれば、8万円以下でもいい家は建ちます。一流メーカーのお風呂、洗面、トイレ全ての設備費用はを100万円に抑える事も可能です。(パントリーやエコキュートを除く)
我が家は風呂、トイレ、キッチン全てパナソニック製で110万円まで抑える事ができました。
関連記事:「IKEAのキッチンは安い?」我が家の「ラクシーナ」と購入価格の比較をしてみた。
理想の家は、コンパクトで働いてくれる家
家を広くしたところで、将来は使わない部屋が余ります。広い家は、十数年後には無駄な空間だらけになります。
子どもが、一人で部屋を使う期間なんて10~15年程です。自分の将来や子どもの将来を考えた設計が必要です。
関連記事:「大きな家」は無駄だらけ!「小さな家」で無理なく暮らそう。
コンパクトな家は光熱費がかからない
省エネ住宅は、光熱費がほとんどかかりません。高性能エアコン1台あれば、十分です。真冬でも昼間はエアコン不要です。
我が家の光熱費は、2世帯+職場の約3世帯分の光熱費がかかりますが、太陽光発電のおかげで光熱費はかかっていません。売電のおかげでプラスです。家が稼いでくれます。
初期投資もかかりますが国の補助金を活用すれば、かなり抑える事が可能です。私は、地域型住宅グリーン化事業の補助金で太陽光の初期投資はほとんどかかっていません。
住宅ローン8万円でも良い家は建つ
家を建てる時に考えたテーマは、『家族と幸せに暮らせるメンテナンスフリーの家』です。
幸せに暮らすのにお金の心配はしたくありません。ローンを最小限に抑えつつ、修繕費がかからない家づくりを目指しました。
家を建てるのに最も重要な事は、雨風や湿気から守る事です。そのため、目に見えない部分にこだわらなければいけません。
屋根、外壁、断熱、防水に関してはどれも一流ハウスメーカーに負けていません。
まぁ内装は最安ですけどねw
もちろん団信や固定資産性がかかりますが、光熱費がかからなので、以前すんでいた賃貸よりも安く抑えることができました。
小さく機能的な家づくりを目指せば、ローン8万円で快適な家が建ちます。
「子どもと暮らす家とは何か」よく考えて
新築の家を建てた時、あなたは、
子どもが壁を汚したら怒りますか?
子どもが、床に傷をつけたら怒りますか?
もちろんしつけとして、「落書きをしてはいけない」と注意する事は必要。でも子どもがいたずらをするのは、想像できますよね?
そもそも漆喰や無垢の家は、キズが付きやすく汚れやすいんです。普通に生活していれば、大人だって汚します。傷つけます。
汚してしまったり、傷をつけてし待った事で子どもを怒るのは大間違い。内装を選んだ大人の責任です。
単にお金をかてるからイライラしているだけ。それをぶつけてしまえば、子どもは萎縮してしまい成長の妨げになってしまいます。
一軒家は、子どもが騒いだり自由に遊べるのがメリットだと言う事を忘れてはいけません。
多少のキズ汚れは、思い出と割りきるためにも、壁は安いクロスで十分。今は、最低ランクでも安心して使用できる商品や、見た目も漆喰調のクロスなどデザインも充実していますよ。
漆喰は、汚れを落とすのが大変ですが、クロスの汚れは、メラミンスポンジを使えば簡単に落ちます。
健康面の不安
とは言え、安い建材に不安を抱いている方も少なくありません。
そのため、シックハウス症候群等の健康被害を防ぐために、漆喰や珪藻土を使った総無垢の家はとても人気があります。
シックハウス症候群の割合は10人に1人いると言われ心配になる方もいるでしょう。
勘違いしてはいけないのが、そういった長所をうたっているメーカーや工務店は、あなたの健康被害なんて考えてはいません。心の中では、売り上げを上げる事を考えています。当然です。それで家族を養っていますからね。
化学物質を使っていない家を作れば、確かに健康被害は防げます。
しかし、家具やカーテン、住宅設備全にも有毒な化学物質は含まれています。漆喰や無垢を使ったからと言って防げるとは限りません。
一番に考えなくてはいけないのは、換気です。現在の高気密の家だからこそ、シックハウス症候群にかかりやすくなっています。家の中に汚れた空気がたまる事なく、きちんとした換気が出来ている事が最重要です。
良い家は、土地選びから総合的に対策が必要です。例えば、田んぼの跡地に建てた家は、湿気が多くカビだらけになる可能性が高いです。
カビもシックハウス症候群の原因です。
建築業界の人はそんな所は、絶対住まないですよ。売りはしますが・・・。
関連記事:湿地帯(田んぼ)の【分譲地・住宅】たった数年でコケやカビだらけ!
まとめ
家を建てる時は、人からの評価を気にしてはいけません。
あなたと家族が住むための家。他人が住むわけはありません。
私の家も友達で褒めてくれた人は誰もいません。内装は普通なので・・・。それでも建築業界の方からは絶賛されます。
無理して建てた、自己満足の家も2年もすれば飽きてしまいます。
身の丈以上の家を建て、後悔とローンしか残らないように・・・。家づくりは勉強が大事です。