これから家を購入する方で太陽光発電導入に悩んでいる方向けの記事です。
家を建てる前、当時は太陽光反対派でした。
「地域型住宅グリーン化事業」と言って国の補助金ありの制度で家を建てました。太陽光導入が条件だったので、仕方なく設置しました。
住んでみて「導入して本当によかった」と今では思っています。勧めてくれた建築士さんに感謝です。
売電が下がったとは言え、導入メリットを考えたらまだまだお得なんですよ。
躊躇してしまう太陽光発電。よく言われるデメリット
高額な導入費用に見合わないと言われるのが以下のリスクです。
家への負担
太陽光のパネルはとても重たいです。パネル1枚の重さは、各社平均すると15㎏前後もあります。
確かに重たい。ですが、瓦屋根と比較すると瓦屋根は、10㎡あたり400kg~500kgの重量に対し、太陽光は120㎏前後です。
屋根と一体型の太陽光パネルであれば、心配するほどの重量ではありません。
雨漏りのリスク
太陽光の最も大きなリスクは、雨漏りです。屋根に穴をあけるので、絶対無いとは言い切れないんですね。
新築時に設置した方が後から設置するよりもリスクが低くなります。
初期費用に見合わない
安くなったとは言え、設置費用が太陽光は大きな出費です。最低でも100万円以上かかってしまいます。
太陽光で注目されがるのが売電です。
10kw以下の太陽光発電を設置するのが一般的です。その場合の契約は余剰電力買取制度言って家庭で使った電気を差し引き、余った分を買取してもらえる制度です。
私の場合の10年間トータルの売電予想は、150万円です。
設備費用は、230万円かかっているので、数値だけ見たらマイナスです。
なので、一見初期費用に見合わないと勘違いします。
ですが、太陽光発電を設置しなかった場合の電気料金、太陽光発電で消費した分の電気料金まで計算する必要があります。
次で説明しますね。
家計が超助かる余剰電力買取と導入メリット
専業主婦や自宅で仕事をする人は、光熱費(電気代)が一般の家庭より多くかかります。
参考までに、私の家の昨年1年間の電気代トータルは、146,661円かかっています。2世帯住宅と職場の電気代が含まれています。
一般家庭の平均が19万円と言われているので、相当安いですよね。
太陽光を設置していなければ、年間の電気代は倍以上かかっていた可能性がありました。なんと10年間のマイナスは300万円を超える計算です。
日中の電気料金が高い
太陽光発電を設置している一般家庭では、夜間の電気料金が安いプランにするのが一般的です。
エコキュートなのど大量に電力を消費する設備を夜間に稼働させるためです。
日中は電気料金が高いですが太陽光は昼間発電しています。その分の電力を補ってくれています。
ではどのくらい安いのか?
驚きの発電力を紹介
真夏にエアコン2台を24時間フル稼働させていましたが、1ヵ月の昼間料金は、なんと1,045円。
「電化上手(現在は廃止)」と言う東京電力のプランです。このプラン昼間の電気代は、夜間の3倍です。にもかかわらず、とんでもない安さですよね。
それだけ、太陽光発電の活躍は凄まじいのです。
さらに売電があるので、この月の電気代は、プラスになっています。
太陽光発電は導入するだけで、とんでもなくお得なんですね。
導入メリットを知る事
このブログで何度か書いていますが、導入メリットの計算は必須です。
導入メリットを意識する事で、「どんな設備が最適なのか」意識的に考えるようになります。家づくり全体の考え方が変わるはずです。
高気密・高断熱住宅では、ファンヒーター等の石油を使った暖房器具を使わなくなります。じゃあ、暖房器具を使わない「暖かい家」に適した家の形、設備、建材等、家づくりに必要な事が分かってきます。
そんな風に考えて建てた、我が家の導メリットは、10年間370万円。もしも以前の生活を続けていたら、10年間で車1台分の光熱費を払う羽目になっていました。
まずは、太陽光発電シミュレーションや見積りをして、導入メリットを計算してみて下さい。
補助金を利用もお得
省エネ住宅の普及や消費税増税による、住宅への補助金はとても助かります。
補助金といっても様々で、自治体の数万円~国の100万円を超える補助金まであります。
我が家の「地域型住宅グリーン化事業」ゼロエネルギー住宅の補助金は、230万円でした。平成30年度は140万円と下がりましたが、太陽光の導入費用も年々下がっているます。また、自治体の補助金と併用できるようになったので、とってもお得です。
まとめ
太陽光発電導入で大事なコトは次の2点です。
- システムで家の電力をどのくらいカバーしたのか?
- 導入前と導入後の料金の違いを計算する
売電だけを目的とした太陽光発電は、現在高リスクである事は間違いないです。20年後に売電できるかは不明です。特に10kw以上の太陽光パネルは、家への負担や雨漏りへのリスクが大きくなります。
なので、損得で考えるなら、仕事や育児など生活スタイルなどを踏まえてから導入を検討してください。