我が家の和モダンに合う家具を紹介します。
昔から椅子が好きで買っては売りを繰り返していたんですが、残ったのは座り心地の良い物が残っていきました。そのほとんどが、偶然にも剣持勇の椅子だったのでご紹介します。ちなみにすべて中古家具です。
剣持 勇(けんもちいさむ)とは
日本のジャパニーズ・モダン・プロダクトデザイナーと言えば、柳宗理、渡辺力、長大作、水之江忠臣、そして剣持勇です。
剣持勇は、1912年(明治45年)東京都新宿に生まれます。
東京高等工芸学校木材工芸科を卒業後、商工省の工芸指導所に入所します。工芸指導所に着任したブルーノ・タウトの助手となり、規範原型の研究を行います。工芸指導所を訪問したイサム・ノグチにアトリエを提供します。
その後イサム・ノグチの紹介でチャールズ・イームズとレイ・
1964(昭和39)年、ニューヨーク近代美術館20世紀デザイン・コレクションに【藤丸椅子C-
天童木工 S-5009チェア
日本の木製家具メーカーとして初めて成形合板技術を実用化した天童木工と剣持勇が組んだ名作、1961年発売の【S-5009】です。
三次元カーブが美しいプライウッドチェアです。当初ゴルフ場のクラブハウス用に作られたチェアですが、規格品として現在でも購入可能です。
3次元一体成形と言えば、フリッツ・ハンセン社とアルネヤ・コブセンが組んだ名作、アリンコチェア(1952年)やセブンチェア(1955年)そしてグランプリチェア(1957年)が有名ですね。
それから遅れること4年、剣持勇が三次元カーブに果敢に挑んだ、初期の作品がこの【S-5009】です。同年に【S-3048】【S-5007】も発売しています。
【S-5007】は、名作KABUTO・カブトチェア。コレクションにいつか加えたいですね。
過去にヤコブセンの3作品を使ってきましたが、一番なじんだのが剣持勇の【S-5009】でした。背が低い私にとっては、少しの差ですが、すわりが良かったのがこの椅子でした。
年代は、70年代頃で、ビニールレザーの特注品と思われます。10年位前にリサイクルショップで購入したもので、2,500円位と超お得に購入しました。当時は、リサイクルショップを巡ると名作が安く売られてましたからね。
秋田木工スタッキングスツール NO.202
1958年に発表されたスツール「NO.202」。当時、銀座松屋で行われた「アパート生活展」に出展され、現在に至るまで国内で120万台以上売れた、超ヒット商品です。
世界一売れたと言わるセブンチェアが世界700万台なので、剣持スツールの日本における人気は、凄まじいですね。2013年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しました。
こちらは、いただきものです。いとこが引っ越しの時に捨てようとしていたので、もらってきました。急なお客さんが来た時や、子どもが高いところに登る時に重宝しています。
元々コンパクトな上スタッキングが出来るのでかさばらないです。購入から50年以上たっていますが、まだまだ元気です。
ビンテージ品は、座面と脚が外れやすいので、時々ナットを締めないと、子どもがのった時は危険なので注意が必要です。
山川ラタン 丸椅子C-315-S
日本の家具
現在もワイ・エム・ケー長岡から販売されています(アームレスチェア C-3150)。こちらは、山川ラタン時代のビンテージ品です。現行とは、サイズも若干違います。
これは、10年以上前にオークションで購入したものです。当時は5,000円で購入できました。現在は、8万円位します。クッションは、ワイ・エム・ケー長岡で新たに作っていただきました。8,000円程とお高いですが、形が楕円なので安い代替え品がないんですよね。
低過ぎず、高過ぎない座面高さと包み込まれるような座り心地にとても癒されます。なんといっても見た目が美しいです。数十年経過している家具とは思えな作りは、職人技ですね。日本が世界に誇れる家具の一つです。
まとめ
デザイナーの作った家具は、デザインだけではなく、人間工学に基づいた設計がされています。見た目以上に座り心地や機能、強度に非常に優れているのでおすすめです。
デザイナーズ家具は、高いイメージがありますよね。でも、中古家具をヤフオクやメルカリで売買すれば、それほどお金もかからず楽しめますよ。
お金が無いので、全部中古です。デザイン家具でも、焦らず探せば安く購入する事ができるので、好きな方は少しづづ集めていくと楽しいですよ。田舎のリサイクル屋では、まだまだ埋もれている可能性がありますからね。
安くて、おしゃれな家具探しの旅も面白いですよ。田舎に行ったときは、探してみてください!