はじめての家づくり「土地選び」の前に覚えておきたい5つの事。

どんなにいい家を建てても後悔する事は、土地選びの失敗です。

私の家の近所には、有名ハスメーカーの建てた分譲地があります。価格もこの地域では、ずば抜けて高いです(1,000万円以上)。

しかし、ハザードマップで見ると浸水2メートルもあり、元は田んぼです。昔から住んでいる人なら絶対に住まない土地。

「湿気で苦労するだろうなぁ」と、思った通り。2年足らずで外壁はコケだらけでした。

10年以内に床下浸水レベルの被害の可能性は非常に高い地域です。

そんな土地を選んでしまえば、すべてを失う事にもなりかねません。

1・災害が起きた後の事を想像してみよう

 

地震大国の日本では、想定外の地震が起きます。どこで、どんな地震が起きるかは誰にもわかりません。起きる前の事を想像するより、後の事を想像して土地選びをする事が重要です。

現在の建築基準では、大地震が起き際に家屋が倒壊する可能性は、低いと言われています。しかし、傾たり、今後住めなくなるほどのダメージを受ける可能性は十分にあります。

耐震等級3の地震に強い家だからと安心してはいけません。大きな地震は、地域一帯を破壊します。ライフランは寸断されいつ復興するのかわかりません。

災害が起きた後を想像すると、耐震等級が高い家=いい家とは限りません。

水害

同じような事が水害でも言えます。

大きな津波や洪水が起きた際に、注目されるのが災害に耐えた家です。

「耐えたからすごい」と思ってはいけません。命を救った事は素晴らしいことです。

ですが、美談化され強い家だと話題になりますが、これは大きな間違いです。

族を守る事を考えたら、そもそもあんな場所に家を建てては絶対にいけません。もちろん昔から住んでいたなら仕方がありませんが・・・。明らかに最近建てた家ですからね。

最も住宅被害の多い水害は、土地選びで防げる事が出来ます。

2・ハザードマップの確認

ハザードマップとは、被害予測地図です。洪水、土砂災害、地震・火山等の自然災害の被害を予測した地図です。

各地方自治体のホームページで確認ができるので、土地を検討する際は確認が必須です!

要注意!!田んぼ、山付近の造成地

ハザードマップで特に注意したいのが、豪雨による被害です。洪水や土石流よる大きな被害は、年々増え範囲も大きくなっています。日本全国どこでも起こりえる災害です。

特に田んぼは、山から自然に流れてきた水がたまる場所です。また、近くに河川があるのが一般的です。

「造成した土地だから安心」と思ってはいけません。

いくら土地を補強して強くしたところで、水害にはかないません。

「1度も水害が起きた事が無い」場所でも起こりえます。

[aside type=”boader”]

一度、床上浸水や床下浸水をした家は、湿気によるカビ被害、においに悩まされる事になります。場合によっては、断熱材の交換やボードの張り替え等、とても金額のかかる改修工事が必要になります。

[/aside]

湿気がたまり、土台や柱はへのダメージがとても大きくなる事が想像できます。

火災保険の水害保障への加入は必須です。

分譲地は整備されているので高い

特に田んぼの造成地は、埋め立てや地盤の補強、インフラの整備まで費用が含まれています。高いのは当然です。

しかし、分譲地から車で、10分圏内には、500万円以上安く売り出されている土地があります。

広く、安全な土地は意外とたくさんあります。

もちろん通勤や買い物が不便になる可能性もありますが、検討しないのはとてももったいない!!

3・大規模盛土造成地マップの確認

大規模盛土造成地マップは、造成地が沈下したり、地滑りしてしまう可能性がある土地のマップです。

大地震の際には、必ず大きな被害が出ているのですが、公表されていない盛土造成地が多いのが現状です。

理由は、家や土地は、資産価値があるためです。公表してしまう事で資産価値が下がってしまいます。仮に公表したとして、その土地を補強するとしても自己負担になる可能性があります。

土地の売買において、重要事項説明書への記載は求められていません。

つまりは、自己責任。土地選びの際には、マップの確認や、谷や沢を埋めたであろう地形は避けましょう。

関連記事:住宅購入「盛土造成地マップ」「ハザードマップ」の確認は必須です。

4・土地購入後は地盤調査が必要

土地購入後の地盤調査がこれまでは一般的でした。

しかし、近年は地盤調査をした結果、土地改良が必要となった場合でも、売主や建築会社が負担するケースもあります。購入の際には必ず確認するようにしましょう。

土地改良が必要な場合、数十万円の自己負担となります。場合によっては数百万円の負担となる場合も・・・。

売主も想定して土地の金額に上乗せしているので、いずれにせよ家づくりには、「土地改良費」がかかる事を覚えておいてください。

地震における耐震で最も必要な工事です。数十万で命が助かると思えば安いと思って下さい。

5・都会に住むメリットを考えよう

ネット環境がものすごい速さで進んでいます。

スマホ1台で、勉強、仕事、買い物、診療が出来てしまう時代です。車が無くても家にいれば、なんでもできてしまう時代です。

とは言え、会社勤めの方にとっては、スマホで仕事は非現実的です。

「通勤や買い物が楽~」等の理由で、高いマンションを購入を考える人も多くいるでしょう。

しかし、都心まで電車で1時間ほどの郊外に住めば、土地付き一戸建ては、都内の半額以下で購入できます。

通勤専用の特急を利用すれば、座って行けるし、実際の通気時間は30分しか変わりません。

往復で1時間。自由時間な時間ができます。寝るもよし、スマホをいじるもよし、帰りはビールを飲みながら帰ってこられます。

関連記事:サラリーマンは都内で住宅を購入してはいけない!家、子育ては郊外がお得!

車の維持費がかかる

確かに都会に比べたら、お店の数は少ないかもしれません。しかし、都内から電車で1時間程度の郊外なら、自転車で行ける範囲のスーパーはいくらでもあります。

重たい物やかさばる物は、ネット買えばいい。

買い物や送り迎え程度に車を乗るなら軽自動車で十分です。日本の国土、自動車の法律を考えてみて下さい。軽自動車基準です。スピード出したところで、到着時間なんて変わらないし、無駄にデカい車乗っている人が多いですからね。

戸建てなら駐車場代もかからないので、軽自動車なら維持費日は年間20万円程度です。

待機児童に悩まない

待機児童問題なんて聞きません。

むしろ子どもの取り合いになる位、子どもが少ないです。

都会にこだわる理由なんて全くないのに、見栄っ張りが多いんでしょうか?子育て世代で都会にこだわるメリットは、全くありません。

まとめ

今回は、土地選びについて5つのポイント紹介しました。

[aside type=”boader”]
  1. 災害が起きた後の事を想像してみよう
  2. ハザードマップの確認
  3. 大規模盛土造成地マップの確認
  4. 土地購入後は地盤調査が必要
  5. 都会に住むメリットを考えよう
[/aside]

土地選びを失敗すれば、命にかかわる危険性があると言う事を忘れてはいけません。

特に水害です!!

水害は、家が新しくても古くても関係ありません。土地選びを間違えなければ、防げる災害です。

人間って不思議ですが、毎年のように悲しい災害が起きているのに、教訓を忘れ、自分には関係ないと思ってしまうんですよね。

「家族を守る事が家づくりの基本」を忘れないで下さい!良い土地選びの参考にしていただければと思います。