少し前の話なのですが、友人が家を建てました。
住宅展示場の営業さんを信頼して建てちゃったんですよね。
「○○建築会社が一番対応が良かった」
こんな決め方絶対にしてはいけません。それは、営業力が高かっただけで、いい家が建つとは限りません。
私なりにアドバイスしたのですが、聞く耳を持たず・・・。
現在は、後悔しています。しかし、建ててからでは遅いですからね。
営業が好印象だったからと言うバカげた理由
彼は、家の事をそこそこ勉強していて知識もあったので、間違いを起こすとは思わなかったのですが・・・。
住宅展示場に行って営業の話を聞いただけで、家の購入を決めてしまいました。
丁寧な説明で信頼できると確信したそうです。
そりゃ売るためですからねぇ・・・。
営業の言いなりで、すでに洗脳状態だったので、さりげなく他の建築会社を勧めたのですが、まったく聞いてもらえません。
金額もめちゃくちゃ高いし、カモられたんでしょうね。
中途半端な知識でカモられた
家づくりでは、ある程度知識を持っていたにも関わらず失敗する人が結構多いです。
中途半端な知識を持っていると、一般的に良いとか、健康的で安全と言われる設備や仕様を取り入れている建築会社に流されてしまいます。
方向性が合っていると勘違いして、熱心な営業の宣伝に釣られてしまいます。
彼も完全に釣られ決めてしまいました。
意味のない設備や仕様を説明しても聞く耳を持ちません。私も熱く説明したんですが、彼にとっては私は素人ですですからね。
ただ、建築会社の営業も住宅に関しては素人レベルの人も多いですからね。
住宅価格を上げるための営業トーク
日本人は、自然や健康と言う言葉にとても弱いです。
無駄な設備にお金を使い、だれかに見せるわけでもないのに室内にお金をかけます。室内の設備をいくら良い物にしても家の資産価値は上がりません。
それを知っていながら無駄な物を付けさせるのが、彼ら営業仕事です。
騙されていると言うのは言い過ぎかもしれませんが、そこまで信用できるほど住宅の知識はありませんからね。
大満足の家??
現在は、その新築の家に住んでいるのですが、大満足だそうです。
見せてもらいましたが、内装にお金をかけているし、おしゃれな家です。
「相当高かっただろうなぁ」言う印象でした。
問題があって、結露に悩んでいるらしく、毎朝の窓拭きが欠かせないそうです。
ペアガラスで、高断熱の家と言う事で建てているのですが、Q値、Ua値、C値を確認はしていないそう。高断熱を宣伝するなら必ず数値を聞くのは当たり前なんですけどね。
かなり凹んでました。
本人には言えませんが、間取りも悪いし、家の資産価値としては低いでしょう。人気の中古物件は昔からシンプルな物件と決まっています。
最後に、「いい家は誰でも知っている」
いい家づくりって、難しそうですが実は、それほど難しくはありません。
難しい数値や自由設計などに惑わされているだけなんですよね。
住みやすい家は、形、間取り、工法、建材など、ほとんど一緒です。
見た目も間取りもシンプルが一番なんですが、買う側は、「つまらない家!!」とデザインを凝りだしちゃいます。そこに儲けや、競争があるから、高くて価値のない家が出来上がります。家を建てる側(素人)の理想に近づけるから、悪い家が出来るだけなんです。
建築にたずさわっている方に話を聞けばわかりますが、出来上がりの理想は、みなさんほぼ一緒です。理想の家は決まっているのに、建てない建築会社がほとんどです。建てたら売れないからなんでしょうね。不思議です。
そして、家は人で選ぶのではなく、あなた自身が家づくりを見て、勉強して買うべきです。
営業の対応が良かったからと、信じてしまえば100%騙されるので注意しましょうね。