家の購入を決断すると、週末にショールームや展示会などに訪れる機会が多くなりますね。
展示会やショールームを訪れる時に注意したいのが、営業マンのトークです。
「家づくり」は、営業マンと考えるものではありません。建築士の資格を持った方にきちんとお話を聞いて、決断する事が大切です。
工務店の理想の家を建ててはいけない
工務店のショールームで、建材の説明を受ける際には、注意が必要。営業トークで騙されないようにしましょうね。
漆喰や珪藻土の内装、無垢の建具、無垢の床材等です。これらは、家の性能を上げるわけではありません。家の価格を上げさせるための建材です。
そして、営業の方に、体に良いとか、調湿性に優れている等の説明でその気になってしまいます。
例えば、珪藻土は、確かに調湿に優れていますが、住宅全体の調湿を考えなければ、無意味です。シックハウス症候群はカビも原因の一つですが、珪藻土にもカビは生えます。
家全体の換気性能や間取りがおかしければ、珪藻土の壁にもカビが生えてしまう事もあります。
最新の換気性能できちんと施工していれば、クロスで問題ありません。
素人の考えた間取りは失敗する
自由設計と言って間取りを考える時に、営業の方と話し合いを進めるのはやめましょう。素人同士で考えた間取りが、良いわがありません。必ず設計士と考えましょう。
また、営業のと間取りを決めると、価格が高くなってしまう可能性もあります。完成した家は、工務店の理想の家(金額面)です。価格は、大手ハウスメーカーと変わらない価格になる事も。
建材の良さだけを説明し、価格を上げ不具合の可能性は当然話しません。実際にカビが生えた際は、「換気をしっかり行って下さい」と責任が無いような、言い方をされる事もあります。
見学会の家はよく見える
工務店の見学会の家は、おしゃれな家具が置いてあったりします。見せる側も気合いが入っているので、相当造りこんでかまえていますからね。
私も見学会をやりましたが、気合入ってました。ただ、我が家の見学会は、外装や見えない部分の説明が主でした。当然ながら一般の方の心をつかむのは難しかったです。一番重要なんですけどね・・・。
そういったおしゃれな家を見せる事で、家の単価を上げていきます。数千万円の買い物なので、100万や200万が安く感じてしまい不要な設備を取り入れてしまいます。
営業は家を売るための仕事
ハウスメーカーや工務店の営業は、家についての知識が乏しかったり、知っていても言わない事があります。
家を売る事で給料をもらっているので、ウソだって平気で言いますよ。
私が、見学したある工務店では、某自動車メーカーに勤めていた方が、営業でした。契約もかなり取っているみたいですが、当然ながら家の事はあまり詳しくなかったです。
見学会に行く前に、下調べを!
見学会に行く前に、資料請求をするなどして、よく調べてから行きましょう。
むやみやたらにアンケートに答えてしまうとしつこく営業の電話がかかってくる場合があります。(大手のハウスメーカーでした。)
子どもを見学会に連れて行ってはいけない
見学会に行った時にターゲットにされるのが、子供です。子どもにおもちゃをあげたり、風船をあげたりしてアンケートに記入させます。
また、見学している間、子どもを預かって見てくれますが、とにかく至れり尽くせり。人によっては断りずらくなってしまう場合もあるので、出来る限り子どもは連れて行かないようにしましょう。
見積りしただけで家に乗り込んでくる
これも私が経験した話で、見積もりした翌日に工務店が、メジャーを持ってやってきました。当時は、母が一人で住んでいて、わけもわからず対応してしまいました。
頼んだ覚えもないので、速攻電話して断りました。
見積もり段階では、他にも検討しているのでときちんと説明しておきましょう。
理想の家は高い
家を購入する際の目安となるのが「坪単価」です。
しかし、ネットなどで書かれている「坪単価」は最低限の仕様です。理想の家は、建たない可能性が高いです。掲示板の記事もウソが書き込まれているので、注意しましょう。
公表されている坪単価で建てた家は、それなりの家です。理想に近づけるには、坪単価で10~20万円の上乗せが必要です。
つまり、見学会で見たおしゃれで、広い家は建てる事ができません。
家は見た目が全てではない
家の見た目の満足度は、自己満足です。他人は、それほど羨ましいと思っていません。むしろやり過ぎた家は、微妙と言われます。
営業の方と決めた家が、「欠陥住宅」になるわけではありません。しかし、本来コストをかけなけばいけない部分意外にお金がかかってしまいます。
地震に強く、将来のコストもかからない家を考えてくれる設計士や建築士などに相談するのが一番です。
もう一度いいますが、「営業マンは、家を高く売る事が仕事」です。
自己満で見た目の良い家を建てても、2年で飽きてしまうでしょう。
なんの為に家を建てるのか?
あなたの理想だけで建てた家が、本当に家族のためになっているのか?もう一度よく考えましょう。