雨漏りについて知っていますか?家を建てる前に確認するべきコト

こんちには。雨漏り警備隊のももくりさんです。

 

「雨漏りをしない家をつくるぞ」こんな考えも持った人は少数です。

こんな風に考えるのが普通です。

『家はデザインでしょ。外観にこだわって、おしゃれでかわいい家がいい!』

 

 

私も同じことを考えていました。ですが雨漏りについて知ってからはデザインは二の次になりましたよ。

 

デザイン中心の家づくりは家を危険にさらしているかもしれません。

そこで、「雨漏りについて知っておきたいコト」をお話します。

これから家を建てる方は、頭の片隅に入れておいてください。

 

雨漏りについて知っていますか?

 

まずは、雨漏りの怖さについて知っておきましょう。ドリフターズのコントみたいに、分かりやすく水滴が落ちてきてくれれば対応可能なんですが・・・現在の家ではありえません。

 

年月をかけて見えない所が少しずつ痛めつけられます。住んでいても気づかない。いや、気づけないんです。

そして、リフォームの時に以下の事が発覚して高額な修繕費がかかってしまいます。

 

  • 小さな隙間から水が入り、徐々に木を腐らせる
  • 湿気がたまることで結露になり徐々に木材を腐敗させる
  • 湿気と木はシロアリの大好物
  • カビが大量発生し健康被害も

 

家の強度が失われる

 

修繕した直るのならまだよしとしましょう。

もしもこの状態で大きな地震が来たらどうでしょうか?

 

どんなに耐震性の高い家でも木が腐っていたらお話になりません。倒壊の危険が高まる。つまり命の危険があるという事です。

家づくりにおいて雨漏り対策というのはとっても大事なコトの一つです。

 

雨漏りしやすい箇所とは?

 

屋根に決まってるでしょ。と思われがちですが、実は雨漏りは外壁からしやすいと言われています。

外壁には、玄関・窓・ベランダなど色々とくっついています。

 

穴を開けて窓枠を取り付け、ビスで穴を開けたりします。もちろんコーキングと言って水が入らないように処理はしています。

ですが、コーキングは劣化します。

恐ろしい事に施工が悪いと2,3年で劣化してしまう場合もあります。

 

雨は風の影響で斜め横から降ってきます。

雨が入りやすい箇所を以下にまとめました。

 

雨漏り注意箇所

  • 玄関
  • バルコニー
  • ベランダ
  • エアコンのダクト穴
  • ビスの打ち込み箇所
  • コーキングの劣化

 


デザイン(外観)にこだわるほど雨漏りのリスクが増えるワケ

 

 

キューブ型のデザインハウスをご存じですか?

真四角でかわいいので人気のお家です。

見た目だけで選ぶなら建てるなら私もこの形を建てていたかもしれません。

 

問題は屋根がありません。

 

屋根は雨から家を守る大切な役目を果たしています。

屋根があっても軒が無ければ意味がありません。屋根の出っ張りこそが、雨から壁を守る重要な役割を果たしています。

 

さらに、キューブの形を崩したくないので、インナーバルコニー(家の内側にバルコニーがある)を採用します。

雨漏りの危険度がさらに増します。

 

凹凸が増えれば増えるほど雨水の侵入箇所が増える。つまり形状が複雑なほど危ないんですね。

 

屋根が無い・軒が無い

単純すぎるデザイン・複雑なデザインほど雨漏りする。

 

雨から家を守る外観

 

雨漏りしにくい家とはどんな形か考えてみましょう。

もうお分かりですね。

屋根があって、凹凸の少ない家なんです。実にシンプルですね。

 

屋根のあるシンプルな設計

平屋、屋根のある総二階が理想形

 

雨漏りしない家を建てるのは難しい

 

ここまで話してなんですが、どんなに良い家を作っても雨漏りする可能性があります。

どこの建築会社でも建てた家全体の5%程は雨漏り覚悟で建てていると言われています。

 

これは仕方のない事で、家を一軒建てるには様々な人や会社が関わります。その全てが100%の仕事を出来るかと言えば、残念ながら今の建築業界では無理ゲーです。

 

もちろん、施主だってメンテナンスを怠れば劣化した個所から雨漏りします。

 

完全に防ぐことはできないが、最後の砦を備えよう

 

私は、この話を聞いた時に家を建てる事を躊躇してしまいました。だって5%ってかなり大きな数字ですよね。

でも、ご安心を。

外壁の内側には、防水シートが貼ってあります。なので、屋根や壁から雨漏りしても最後にこのシートが家を守ってくれるんです。

 

ただし、このシートの品質が悪ければ雨漏りします。10年程で劣化する物もあるので注意してください。

 

選ぶべき透湿・防水シートはデュポン製にしろ

 

100%断言します。透湿・防水シートはデュポン社製のタイベックを選んで下さい。もしも見積りに違うメーカーが書かれたいたら、タイベックに変更してください。

コロナウィルスが猛威を振るっていますが、タイベック製の防護服はウィルスさえも通しません。現在、全世界で在庫切れ状態だそうです。それほど信頼があるんですね。

雨なんて余裕ですよ。

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タイベックには決められた施工方法があるので施工会社に確認してくださいね。

高品質でも施工を間違えば雨漏りします。

 

まとめ

 

雨漏りのリスクについて紹介しました。注意したいポイントをまとめておきますね。

ポイント

  • 雨漏りしやすいのは外壁
  • キューブ型や凹凸の多い家は高リスク
  • 屋根や軒は外壁を守る
  • 防水シートはタイベック

 

今はおしゃれで丈夫な建材が豊富にあります。

屋根があってシンプルな家でも決して見劣りしないかっこいい家づくりは可能です。

 

完璧な総二階を目指したいなら次の記事がおすすめです。

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