「高気密高断熱の家」は石油ストーブを使用してはいけない!?

気密性の高い家を建てると、「石油ストーブの使用を控えて下さい」と必ず言われます。

個人的に古いストーブが好きで、アラジンやパーフェクションを使用していたので、新築でも使用する予定でした。デザインもかわいいし、やかんを置けるので便利。ですが、建築士さんに使用を控えるように言われました。

高気密の家でストーブは使用できないのでしょうか?

使用は出来るが意味がない

高気密の家じゃなくても石油ストーブの使用中は、換気しますよね。昔は小学校でも休み時間は換気していましたね。隙間だらけの家でさえ換気が必要と言われています。

「高気密高断熱の家」であれば、昔の家の様な隙間はほとんどなく、外気が入ってくることはありません。つまり、換気した状態(窓を開けたまま)石油ストーブを使用しなければなりません。

窓を開けなければ臭いもこもりますし、そもそも燃料の無駄ですよね。

24時間換気は、石油ストーブの使用を想定していない

「高気密高断熱の家」では、24時間換気システムの使用が義務付けられています。

「24時間換気があれば、大丈夫」と思っている方もいるようですが、石油ストーブの燃焼による二酸化炭素や有害な燃焼ガスを排除できるようなシステムではありません。

換気を行わなければ重大な事故になりかねません。

住宅性能に見合う高性能エアコンを使用していれば問題ない

そもそもよほどの寒冷地でなければ、真冬でもエアコンがあれば十分です。我が家もエアコン一台で全ての部屋をカバーしています。

ただし、断熱性能の低い住宅では、いくら高性能なエアコンをしようしても、意味がありません。断熱材だけではなく、窓や外壁にもこだわった家づくりをする事で、快適な住宅が完成します。

内装ばかりこだわってしまい、快適さを無視した住宅に住めば必ず後悔しますよ。

高性能エアコンって高い?

余談ですが、高性能エアコンは高いイメージがあるかもしれません。価格.COMの20畳以上高性能エアコンをみても20万~30万円の価格が並んでいます。

そんな時は、型落ちを選んでみて下さい。新築だからって最新にこだわる必要はありません。価格も半額以下で買える事もありますから。

省エネ住宅では、高性能エアコンをフル稼働しても電気代は激安ですよ!

石油ストーブの結露を防ぐ

石油ストーブを使用する事で、窓に結露が出来る場合があります。心配はいりません。生活結露と言われ、鍋をしてもお湯を沸かしても水蒸気が発生しますよね。

お風呂のでも大量の水蒸気が発生しています。水回りでも常に水蒸気が出ています。

これらを防ぐには、先ほども言ったように断熱性能の高い住宅を建てる事です。家の中は、真冬でも一定以上の温度で保たれるため生活結露が起きる事はありません。

まとめ

高気密な家で石油ストーブを使いたいのであれば、常に換気が必要です。

省エネ性能の住宅を建てるのであれば、石油ストーブは燃料の無駄遣いになります。エアコンがあれば十分十分なんですね。

私も新築におしゃれな、石油ストーブを使用したかったのですが、諦めました。まぁ事故や火事の心配がないので、生活してみると無い方が楽かもしれません。出掛け先での火の心配は全く不要ですからね。

建築会社に石油ストーブの使用について聞いても、「高気密だから」と詳しい説明を受ける事はほとんどありません。

「少しの使用なら大丈夫です!」なんて言ってしまったら、事故が起きた時の責任問題になりますからね。

石油ストーブを使用して何か起きても自己責任。使用したい人は、安全に注意して使用しましょう!!!