庇(ひさし)のメリットを紹介!雨や紫外線から家を守る重要建材です

デザインが悪くなると言う理由やデザイン重視のために、軒や庇(ひさし)を重視しない住宅をよく見かけます。

しかし、雨や日差しから住宅を守るには必要不可欠な住宅性能なんです。

今回は庇についてのお話です。

庇の重要性

以下の性能があります。

  1. 外壁の汚れを防ぐ
  2. 紫外線から守る
  3. 雨を防ぐ

詳しく説明します。

1.外壁の汚れを防ぐ

ホコリや汚れが、雨水と供に窓枠をつたって流れ落ちる時に壁が汚れます。雨だれと言って、新築でもサッシ下に線跡が付くので、1年もたてば目立ってきます。

庇は、雨だれ予防の一つとして有効です。

2.紫外線から守る

紫外線が強くなる5月頃からは、太陽の光の角度(入射角)が大きいため、庇があれば、家の中に直接日光は入りづらくなります。家具や床の変色、人体の紫外線保護だけでなく、室温の上昇も抑える事ができます。

冬は、光の角度が小さくなるため、光を取り込む事が出来ます。光を遮る事はありません。とても理にかなっているんですね。

3.雨を防ぐ

突然の雨や、すぐに止みそうな雨の吹き込みを防いでくれます。

庇に、すだれフックが付いている商品もあるので、夏場、窓を開けて過ごした場合の目隠しにも有効ですし、横雨もある程度なら防いでくれます。

デザインが悪くなる

庇を取り付けない理由として多いのが「デザインが悪くなる」からです。

見た目を良くする方法としては、南側全面に下屋を出す事で、正面の庇は不要になります。2階は軒が出ていれば、庇は必要ないです。

夏は特に西日が、辛いので出来れば西側に付ける事で、それほど目立つことはないでしょう。ただお隣さんが近い場合は、あまり意味がないですね。

我が家で取り付けたのは、YKK APのコンバイザー モダンスタイル と言う庇です。シンプルで主張しないので、おすすめです。モダンスタイルの住宅にはちょうどいい庇です。和モダンでもOK。

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ただし、メインの玄関には、お勧めしません。安っぽく、ダサい印象を与えかねません。

 

雨漏りの危険!施工が大事

後付タイプや先付タイプ、両方可能な物まで様々なタイプがありますが、施工ミスによる雨漏りの可能性もあります。

DIYで取り付ける方もいますが、素人が壁に穴をあける行為は絶対に止めましょう。

重大な欠陥につながりかねません。

庇を付けなかった北側

我が家の北側は、庇を付けませんでした。1年半程で、うっすらと黒い線が見えます。雨だれが確認できたのはこの1ヶ所のみです。

スイス漆喰カルクウォールと言う自浄作用のある漆喰を1階部分の外壁に使用しました。そのため、このヶ所以外は、きれいな状態を保ってくれています。

紫外線と漆喰の強いアルカリ性が、自浄作用を生み出すので、北側はも徐々にきれいになって行くそうです。庇を取り付けた窓は、まったく雨だれがなかったので、効果がありました。

まとめ

デザイン性を求める場合は、設計士さんと相談し、どうすれば最善の付け方が出来るか検討して下さい。色も重要になるので、屋根やサッシなどと合わせて選ぶようにしましょう。外観で4色以上使ってしまうと、印象が悪くなります。

庇は、住宅を雨や日差しから守る需要な役割があります。検討してみてください。