台風による風災で家屋や庭にダメージを受けました。
広範囲の災害が発生した時は、建築会社や保険会社はあっという間にパンクします。
対応が遅れれば、ただ待つだけの日々になってしまいます。
申請を後回しにすればするほど、修理が遅くなり家にダメージを与えかねません。
また、きちんと保険金の支払いが行われるためにも、被害状況の証明の準備をしておくことが重要。
私はすぐに建築会社や保険会社に連絡したので、支払いがスムーズに行われ早く修理を終えることできたんですよね。
今回は、突然の災害がきたときの保険のお話です。
建築会社への連絡が最優先
家屋の被害があった場合には、修繕の見積りを保険会社に提出する必要があります。
見積りは時間がかかり、数十件、数百件と対応するため、順番待ちの状態になってしまいます。
なので、連絡は早ければ早い方がいいです。
また、屋根の修理が必要な場合は、二次災害による雨漏りを防ぐためにも簡易的な修繕が必要になります。
屋根にブルーシートをかけたりしているのを見かけますよね。
今回の風災では、シート掛けですら数週間待ちの状態でした。
保険会社の問い合わせは、ネットが早い
保険については、右も左もわからない状態ですよね。そこで、まず保険会社に電話を掛けると思います。
しかし、災害時は、まったくと言っていいほど繋がりません。私も何度もかけ直して繋がったのは数時間後です。
数時間も待ったのに「必要書類をお送りいたしますので、ご記入をお願いいたします。」
で終わってしまいました。
保険金について聞きたいことがあっても、最終的には調査員による判断となるので、オペレーターからは、明確な回答は得られません。
なので、必要書類はネットから保険会社に問い合わせをして下さい。
簡単に事故状況を入力すれば、あとは、必要書類が届くのを待つだけ。5分程度で終わりますよ。
必要書類が届くまでの準備
必要書類が届くまでは、早くて2、3日、混雑しているときは1週間ほどかかることもあります。
待っている間に、被害状況を細かく説明するための準備を進めましょう。
事前準備はとても重要です。
被害状況の画像やデータは、片づける前に撮るのが鉄則
必要な書類と共に被害を受けた写真の添付が必要となります。証拠写真ですね。
調査員が、写真や画像による判断を行います。
片づけを優先させてしまうと、画像による判断が出来なくなってしまう場合があるので、危険な状況下になければ、写真を出来る限り撮っておきましょう。
私は、庭木や苗木までとにかく壊れたりしたもの全てを撮りました。家と敷地内にあるもの全てです。外壁に至っては、小さなスレ傷まですべて撮りました。
家財等の購入日と購入金額
ガーデニングを楽しんでいる方は、庭に高価なベンチや小物などを置いていますよね。
それらも家財として認められ、保険金が貰える可能性があるので、必ず壊れた個所を写真で撮り状態をメモしておきましょう。
家財は、購入からの経年によって保険の金額が変わります。なので、購入日や購入金額がわかるものを用意しておきましょう。
しかし、実際には領収書やレシートを残していない事の方が多いのですよね。なので、ある程度思い出しながら記入してください。「購入日や金額の証拠が無い」からと言って、保険金を貰えないなんて事はありません。もちろんウソはダメですよ。
私の場合は、古道具屋やアンティーク物が多かったのですが、購入日や金額を申請したら問題なく支払われました。
見落としが無いか確認する
風災被害は、庭も荒れ、家も泥や葉っぱ等の汚れが付着して、壊れた個所を見逃してしまう事もあります。
もちろん後からも請求可能ですが、出来るだけ被害のあった日に念入りに確認しておくと安心です。
家屋の被害個所は、壁が乾いて汚れが取れてきてから現れる場合もあります(外壁のキズや亀裂など)。
翌日も確認して、キズや破損があった場合には建築会社に相談してください。
保険適用の有無を自分で判断してはいけない
保険の約款を見ると難しい事だらけです。
「これは該当しないかも・・・」
なんて考えずに、被害カ所すべてを申請して下さい。
折れた薔薇、傷ついた子供の自転車、倒木によって壊れた水栓など細かく申請しましたよ。
災害前の状態に戻す事が目的ですからね。適用されるかされないかは考えずに申請するべきです。
罹災証明書や被災証明書の発行も忘れずに
罹災証明書は、家屋の被害程度を証明する書類です。
全壊、半壊、一部損壊など聞いたことがありますよね。
この証明によって、見舞金や減税処置等を受けられる場合があります。
また、災害ゴミが出た場合や保険会社にも提出する場合もあるので、必ず申請しておきましょう。
被害状況は現地調査があるの?
提出した書類や画像に基づき、調査員が現地調査をして、審査を行います。
現地調査の際にきちんと説明できるようにしておきましょう。
災害によって傷がついたと言うことを説明できるようにしなければいけません。
「たぶん今回の台風で・・・」
なんて、曖昧な回答をしてしまえば、少なく見積もられてしまうかもしれません。
広範囲の被害の場合には現地調査が行われない場合もあります。
私は、写真や書類などを細かく作成したので、現地調査は行われずスムーズに保険金が支払われました。
加入者は保険金を貰って当たり前です。
保険に加入していなかったため、家に住めなくなり、路頭に迷う映像を見ていると、保険金を貰うことが悪いことの様に思えてきます。
しかし、災害によって破損したり、傷ついた物を直してもらうために、高い保険に加入している事を忘れてはいけません。
加入していなかった人が悪いとはいいませんが仕方のないことです。
逆に、保険加入者は、自治体からの見舞金を貰えないですからね。同じ災害を受けているのによく考えたら不公平ですよね。
支払われた保険金は使わなくても問題なし
実際に支払われた保険金を使わなくても保険会社に何か言われることはありません。
支払われた時点で終了なので、何に使っても追及されることはないんですよね。
とは言え、家をきちんと修繕しておかなければ、後々痛い目を見るかもしれません。雨漏りが心配されるような破損は必ず直しておきましょう。その箇所から雨漏りした場合の修繕費は自己負担になってしまうかもしれません。
まとめ
災害にあった場合は、建築会社、保険会社への連絡を優先し、まずは被害状況を細かく記録します。
避難勧告や避難指示が出ている様な状況では、命が優先です。非難を優先させてください。
被災後は、片づけで途方に暮れる状況になると思いますが、申請を早めに行えば、後の状況が全く変わってきます。
私は申請が早かったので、保険金の受取から家屋の修理まで、3ヵ月程度で終わりましたが、半年たった現在でも手付かずの現場がたくさんあるそうです。
職人さんの数は限りがありますからね。
申請が遅れれば、家の修理が1年後になる事だって考えられます。
早めの連絡、被害状況の保存が鉄則ですよ。