鹿児島の名産と言えば、焼酎。そして、黒豚、さつま揚げ、かるかんなど、甘めで通好みの食べ物が有名です。
ところで、鹿児島県の銘菓「あくまき(灰汁巻)」ってご存知ですか?
鹿児島では、5月5日端午の節句に「あくまき」を食べます。これが一度食べたらやみつきになるんです。
関東のお菓子だったら信玄餅に近いかもしれません。
そんなあくまきの作り方と共に紹介したいと思います。
『あくまき (ちまき)』の作り方と食べ方を紹介
関ヶ原の戦いの際、または1592年の豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に日持ちする兵糧として作ったのが始まりといわれており兵士たちの保存食だったようです。※諸説あるそうです。
西南戦争の際に、西郷隆盛が保存食として持っていたため、宮崎県北部や熊本県など南九州の菓子として広まったと言われています。後に、男の子がたくましく成長する事を祈る祝いの菓子「ちまき」として端午の節句に食べられるようになったそうです。
私は関東出身なので、中華ちまきを想像していたので、はじめて見た時は「これがちまき?」と驚きました。
あくまきの作り方
あくまきは主に以下の材料で作られます。
- もち米
- 灰汁
- 孟宗竹の皮
- 細く裂いた竹の皮
鹿児島県ではこの時期になるとスーパーやホームセンター、道の駅などいたるところで販売されています。
行程
工程表です。
- 灰汁でもち米を一晩漬ける
- 竹の皮を水で戻す
- もち米を竹の皮に詰める
- 煮る
- 完成
それでは、画像で紹介していきますね。
出来上がりました。きれいな飴色。もちもち状態に変化しましたね。
おすそ分け用に丁寧にラップに包んでいきます。こうする事で、冷凍も出来るのでいつでもおいしく食べられます。
食べ方 きな粉&黒砂糖
鹿児島の定番の食べ方を紹介します。
- きな粉
- 黒砂糖(鹿児島県産)
食べ方は家庭によって違うそうですが、きな粉と鹿児島産の黒砂糖を混ぜてかける食べ方が一番おいしかったです。関東の砂糖では、コクが足りずいまいちでした。
全然味が変わるので、“ きな粉 × 鹿児島黒砂糖 ”をおすすめします。あくまき独特の灰汁っぽさとモチモチした食感に最高にマッチします。
ちょっと変わった食べ方
酒のつまみとして、鹿児島の甘い刺身醤油に刺身のように付けて食べる方法も、地元の方に教わりました。さしみこんにゃく的な食べ方ですね。わさび醤油の方がいいかも。
鹿児島の刺身醤油は、かなり甘いので、関東の人は苦手かもしれません。
冷凍方法
冷凍で保存する場合は、竹の皮を取って、ある程度の大きさに切ってからラップに包んで保存するとよいでしょう。自然解凍で3時間ほどで食べれると思います。
電子レンジでもOKですよ。
あくまきを切る時は、巻いてある竹の皮を使います。
包丁を使わなくても簡単に切れますよ。
苦手な人もいます
あくまきは、鹿児島でも「まずい」「きらい」って方はいます。
正直、はじめて食べた時は、「美味しくない」って思ったんですよね。中華ちまきのイメージで、『おこわ』に近い食べ物を想像していたためです。
ところが、毎年食べているうちに病みつきになっちゃいましたね。独特な味がそうさせるのかな。この時期になると食べたくなります。
近所の女子高生は、「おいしー!」って一本食べちゃったので、若い子でも全然平気でした。甘ったるい和菓子では無いので、若い子は食べやすいのかもしれませんね。
ダイエット食になるはウソ
基本もち米なので、ダイエット食には、ならないです。特に“ きな粉 × 鹿児島黒砂糖 ”の組み合わせの時は、食べ過ぎは注意ですね。
濃いお茶にあくまき一切れをティータイムに食べる位がちょうどいいです。
まとめ
いかがでしたか?一度食べたら、毎年食べたくなる鹿児島伝統の「あくまき(灰汁巻)」でした。最後にレシピをまとめておきますね。
- もち米
- 灰汁
- 孟宗竹の皮
- 細く裂いた竹の皮
- きな粉
- 黒砂糖
- 灰汁でもち米を一晩漬ける
- 竹の皮を水で戻す
- もち米を竹の皮に詰める
- 煮る
- 完成
ふるさと納税や、お取り寄せや通販などでも購入可能なので、興味のある方は是非食べてみて下さい!