ランドリールームの建材選び。家事の時短や湿気対策を優先しましょう。

高気密・高断熱住宅で人気のランドリールーム。

おしゃれな部屋づくりができるのも人気の理由ですが、あくまでもメインは洗濯です。

湿気対策や換気、家事の時短を考えた設計をするようにしましょう。

湿度が高い水回りの部屋

高気密・高断熱の住宅は、とても乾燥しやすいです。そのため、部屋干しは、適度な湿度を与えるのでランドリールームの設置は最適なんです。

とは言っても、洗濯物を干した時に湿度は一気に上がります。また水回り部屋となるので、カビに強い部屋づくりにしなくてはいけません。

床材

我が家の水回りのクッションフロア

海外やおしゃれなランドリールームは、無垢材を使用している場合もあります。もちろん経年変化でいい木味の色が出る場合もありますが、油断するとカビが発生してしまいます。

そこでおすすめなのが、レストラン等で使わる業務用フローリング材です。いわゆるクッションフロアですが、おしゃれなカフェでもよく使われる防水タイプのフローリング。

種類も様々あり、見た目も一見無垢に見えます。我が家の水回りは、全て業務用のフローリングです。掃除も楽だし、当然シミやカビもないので、いつでもきれいな状態です。

壁材

壁材は、クロスで十分です。調湿するために、漆喰や珪藻土を勧められて考える方もいますが、調湿性能は微々たるもの。本来は、土壁の上に、何層にも重ねられて漆喰を塗るので、今の住宅の薄い漆喰では、たかが知れています。気持ち的な問題です。

また湿気の多い部屋では、漆喰はカビが生えやすくなるので、調湿機能と言いう言葉に騙されないようにしましょう。

住宅性能によって十分湿度は調整されているので、よほどのこだわりが無ければクロスで十分です。誰かに見せる部屋ではないので不要ですね。

換気扇

高気密・高断熱住宅に必須の24時間換気システム。換気の排気口を必ずランドリールームに設置しましょう。空気を自動的に循環できる24時間換気 システムですが、除湿機能や、高性能フィルターの付いたものなど、機能的に優れたものが主流となっています。

エアコンの除湿機能を補助し空気もきれいにしてくれるので、ランドリールームには必須なシステムです。

市販の除湿器は、電気代が高くメンテナンスも必要ですが、24時間換気システムは、電気代も安くメンテナンスも数週間に一度のフィルター掃除。掃除機で吸うだけなのでラクラクですよ。

エアコンは必要?

洗濯物の量が多い場合や、ランドリールームが広く、収納なども設置している場合は必要になるかもしれません。

我が家では、部屋干し時にエアコンは使っていません。嫌な臭いもせずよく乾いています。

間取りを考えて、エアコンが必要なのか設計さんに確認して下さい。

物干ユニットは、後付けしない

物干しの設置場所は、邪魔にならない天井がおすすめです。

高さを調整する機能が付いた物干しユニットもありますが、高さ調整が無い場合は、干しやすい位置を確認しておきましょう。老後の事も考えて、あまり高すぎないように設置しましょうね。

DIYで取り付けたり、ホームセンターの安価な商品は、ゆがんだり落下する危険もあるので、建築時に一緒に取り付けてもらいましょう。プロにお願いするのが一番です。その位なら無料で設置もしてくれる場合があるのでお願いしてみましょう。

水回りに適した家具

ランドリールームは、脱衣所が近く、ウォークインクローゼットや収納部屋が近いと家事がとっても楽になります。

場合によっては、ランドリールーム内に収納家具を設置するかもしれません。

水回りや湿度の高い場所では、安価な家具はカビてしまったり膨張して壊れやすくなります。場合によっては、1年程度でダメになってしまう場合もあります。

湿気に強い水回り専用の家具、錆びに強いステンレスラック、プラスチック製品などを選ぶようにして下さい。

まとめ

ランドリールームをおしゃれに見せる事も大事ですが、建築時に湿気対策をしておかないとカビに悩まされる事になるかもしれません。

適材適所の建材や素材選びをよく考え、生活しやすく快適なランドリールームを目指してください!

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