40坪以下で、完全分離二世帯住宅を実現。工夫した間取りを公開します!

我が家は、約40坪の狭小二世帯住宅。家族構成は、母、夫婦、子供2人の5人暮らしです。

水回りの設備は完全分離にして、予算の関係で玄関は1つに。40坪だとせまくなってしまいますが、後の二世帯トラブルを避けるためにも完全分離にしました。

 

後悔しないように、建築士さんに間取りや設計に時間をかけていただき、家族が納得する住宅が完成しました!完ぺきではありませんが、後悔はしていません。

広さのイメージ

40坪二世帯住宅のイメージは、約120平米です。2LDKのアパートやマンションが2室分です。

 

間取りは、シンプル設計にしていただきました。

お金をかけたくなたったのと、シンプルな間取りの方が家事が楽になったり、光熱費の削減につながるからです。

あまり口出しせず、プロにお任せる事がいい間取りの近道です。

1階・親世帯

親世帯の間取

 

1DKアパート1広さなので、一人暮らし用のイメージです。

母親の部屋は、老人ホームのつくりを参考にしています。極力段差をなくしたバリアフリー設計です。システムキチンも高さを低くし、高齢者でも使いやすいようにしています。

ヒートショックを起こさないために、エアコン1台で、すべての部屋が同じ温度になるように設計しています。また高断熱によりエアコンを使わなくても夜の室温が15℃以下になる事はありません。

トイレやお風呂も1年を通して同じ温度で管理できるように設計しています。

水回りの設備

キッチンの高さは、通常のキッチンより10㎝低くい設計。使いやすさを重視しています。IHクッキングヒーターに最初は戸惑っていましたが、今では使いこないています。何より火事の心配がなくなりました。

前の家では、焦げた鍋がよく見かけましたから・・・。

 

お風呂は0.75坪タイプの小さいなお風呂です。小さなお風呂にも理由があります。

母は長年、介護の講師をしており、洋式の足を伸ばせるお風呂は不安定で危険なのだそう。足が伸びている状態では、手すりが付いていても力が入らないので意味が無いらしい。

そのため、小さな箱型のバスタブに変更しました。また、高齢者のお風呂は、断熱効果の高いユニットバスにしましょう。ヒートショックから守ることが重要です。

洗濯物を楽に干せる設計

ウッドデッキ

 

ダイニングの掃出しから出入りできるように、ウッドデッキを付けました。母はウッドデッキに憧れていたので、希望で絶対条件でした。

目隠しの柱があり、そこに洗濯物を干せるように工夫しています。高齢の母でも楽に洗濯物が干せるように作りました。柱のおかげで外からは洗濯物が見えないので安心です。

ダイニングからのつながりなので、開放的にする事で広く感じられます。目隠しはありますが、採光もあり、生活しやすい動線を実現できました。

不謹慎かもしれませんが、亡くなった時の事まで考えて設計をしましょう。

我が家の場合は、完全に分離できるので、将来は民泊化を考えています。

子世帯

子世帯の間取り

 

コンセプトは、子供が走り回れて、家事が楽をコンセプトに間取りを考えました。

2階・リビング・ダイニング・キッチンは全部で20帖

 

基本的な生活はこの空間に納めたかったので、2帖のキッチンパントリーを作り、この部屋のすべての収納をまとめました。トイレもリビングに併設しています。

関連記事:リビング・ダイニングの収納は大型パントリーで決まり!

子供部屋はキチンの隣に

子供部屋をキッチンの隣にしたのは、妻が家事をしながらでも、学校の宿題や勉強をみてあげやすいからです。今は、親が子どもの宿題を目てあげるのが当たり前なんですよね。

 

夕食の支度などで忙しい時に、子どもが近くで遊んでいたり勉強していれば安心できます。

DIY 座卓勉強机

 

子どもの家具は基本簡単DIYです。部屋を広く見せるため、家具は低く造っています。

 

家具は子どもの成長に合わせて、変わって行きます。

最初から高い物を選んでも意味が無いです。ほとんど使わずに終わってしまうので、DIYや中古、新品でもニトリやイケアの家具で十分です。

DIY 本棚

 

本棚も木を固定しただけの簡単DIY。高さも1m以下にしてます。中に入れる箱はニトリのケースで統一しました。

和室と寝室

和室、リビング、子供部屋は全て引き戸になっています。

全てオープンにできる間取りなので、子どもが走り回れるスペースを実現できました。

 

イメージは、家族全員がそれぞれの部屋を共有できる空間です。我が家はリビング族なので、リビングで家族が集まりそれぞれ趣味も仕事も勉強もします。

和室は夜は寝室として使用していますが、昼間は子どもの遊び場にもなります。

この設計の素晴らしい所は、エアコン1台で家中全ての冷暖房ができてしまう点です。光熱費がほとんどかからない設計です。プライバシーの関係でそれぞれの世帯にエアコンは付けましたが、エアコン1台でも家中が冷暖房できてしまう設計になっています。

 

1階・お風呂・ウォークインクローゼット・書斎

1階は、仕事の経理をする書斎と、6帖のウォーキングクローゼット、お風呂・洗面所です。

階段下のスペースは、書斎やランドリールームとして使用したり、工夫している部屋です。デットスペースを少しでも無くすような設計にしましょう。

 

ウォークインクローゼットは縦長の6帖にして、片側全てにパイプハンガーを付けて、家族全員の洋服がかかっています。ハンガー下には、プラスチックの引き出しケースを置いて、下着やTシャツを入れています。

 

ポイントは通路を広めに取っています。家族が出入りして着替えたり、物を取ったりします。いざと言う時は、通路も物置に出来たり、部屋として利用できるので便利ですよ。

2世帯住宅で40坪はせまい

間取りについては、現状で満足していますが、子供たちが大きくなった時の事を考えるとやはり、狭いです。ただ、設備を削る事はしたくなかったので、これ以上は望めません。

 

あとは工夫次第です。例えば、子供部屋は、将来二つに仕切れるように設計しています。

 

二世帯住宅にするのなら、狭くても完全分離を優先に考えて下さい。失敗したら何もかも失いますから・・・。

 

せまくてもコンセプト持って家づくりを

「子どもが自由に遊べる空間」

そんな思いを込めて作りました。

大人に取ってはちょっと狭い空間かもせれませんが、子ども達が喜んで遊んでいる笑顔を見れただけでも大満足です。マンションに住んでいた頃には考えられない生活です。

 

裸足で、走る感覚を持ってほしくて、建築士さんに勧められた桐の床材を使用していますが、冬は暖かく、夏はサラサラで1年中裸足で過ごしています。

子ども達の成長に住宅が大きくかかわってくる事が実感できました。

関連記事:【桐の床】夏サラサラ・冬あったか!床暖不要のフローリングです

まとめ

せまいからと言って二世帯住宅を諦めてはいけません。

むしろ、狭いからこそ無駄にならい家づくりが実現できるんです。将来を考えればわかりますよね。部屋がたくさん余ってしまうよりは、全然マシですよ。

 

家づくりの正解は、シンプル・イズ・ベストです。世界中の建築家が間違いなく同じ答えを出しますから。これを否定する建築家がいたとしたら、それは金儲けの優先の建築家だと思って下さい。

二世帯住宅と言う難易度の高い住宅ですが、工夫して住む事で家族の理想の詰まった空間を実現する事は可能ですよ。