数年前にガルバリウム鋼板を使った事務所兼倉庫を建てました。
デザイン性の高い倉庫として、優秀です。使い心地が気になるにますよよね。
今回は、ガルバリウム鋼板倉庫の、メリットとデメリットを紹介します。
ガルバリウム鋼板とは
アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。腐食しづらく、耐久性も高いことから、メンテナンスフリー材として、住宅の外壁サイディング、屋根等材として注目されている。
メンテナンスフリーと言われるが、実際には施工の際のキズや継ぎ目、ビス留めから腐食し、サビがでます。定期的なメンテナンスは必要です。
ガルバリウム倉庫のデメリット
雨音がうるさい
特に夏のゲリラ豪雨の時はひどいです。全く音が聞こえません。
電話での打ち合わせは不可能に近いです。爆音と表現した方が伝わりやすいかも。
店舗にするなら、断熱材や防音などの対策をが必要です。
夏の暑さが異常
金属に囲まれた倉庫なので、夏の暑さはヤバイです。事務所だけは、断熱材を入れ、クーラーをかけています。
蒸し風呂状態になるので対策をして下さい!
窓やシャッターを全開にして業務用扇風機で対応しています。
夏の防虫対策が大変
田舎なので、虫が多いです。猛暑中の暑さは虫にとっても地獄なので、倉庫に逃げ込んできます。倉庫内外に防虫対策をしなければなりません。
主にダンゴ虫やムカデなどが侵入者なので専用の薬で対応しています。
結露やカビの対策が必要
当初は業務用の除湿器で対応していましたが、電気代が高い上、効果が薄かったので、窓を全開にし風通しを良くすることで対応しています。突然の雨には注意が必要です。
夜間のみ除湿器を使うようにしています。
夏場にデメリットを多く感じました。冬場は寒さ対策だけで大丈夫なので特に問題なしです。
ガルバリウム倉庫のメリット
設計が自由
規格タイプの倉庫やガレージとは違うので、設計の自由度が高い事です。倉庫の中に事務所や撮影所を造り、店舗扉やシャッター、軒も付けました。設計次第で2階建てにして居住空間を造ることも可能でした。
ガルバリウムの住宅として、設計するのであれば、断熱や屋根をきちんと作らなければ、住みやすさは得られないでしょう。
カフェのようなおしゃれな倉庫も可能
ちょっと洒落たカフェみたいに作る事も可能です。フィンユール邸を意識して、屋根も付けたかったのですが、価格が予算を上回ってしまったので妥協しました。
しかし、デザインは満足しています。
所さんの世田谷ベースの様な使い方も可能ですし、店舗として貸し出しも可能です。
色の選択も豊富なので、かわいらしい作りから、アメリカンガレージのような作りまで様々対応可能でした。
建築費用が安い
大手の物置や倉庫専門業者にも見積りを依頼しましたが、価格は、100万ほど安くなりました。
物置業者の倉庫は既製品が多いため、だいたいのデザインが決まってしまいます。もちろん建材としてガルバリウムを使用しているガレージや物置も販売しています。
デザイン自由度の高さは圧倒的にガルバリウム倉庫です。
物置系の大型倉庫は資材置き場やトラクター置き場などの農業用ガレージに向いているかもしれませんね。作りはとっても頑丈です。
耐久性が高い
錆びづらい事から定期的なメンテナンスを続ければ50年は使えるそうです。6年程たちますが、巣食箇所も見られず良好です。
メンテナンス方法
日の当たらない北側はノロ(緑色のコケ)が出てきます。
基本的には水洗いです。軽く水洗いをして、拭くていどです。
高圧洗浄機は塗装がはがれたり、ガルバリウム鋼板を傷めるので使わないようにして下しさい。
ガルバリウムは汚れが付きづらいので、6年たった現在でも汚れがめだちません。サッシやドア付近など、凹凸部分の汚れは目立ってきました。
まとめ
デザイン性の面で優れているので、店舗や事務所には向いていますが、夏場の暑さ、湿気対策を考えたら、デメリットの方が多いかもしれません。
大きさは30坪程で、店舗として使用するなら、200vの大型の業務用エアコンが必須です。
それらを対策した仕様にすると+100万円はかかるかもしれません。さらに内装費用や設備費用を考えると1,500万円はかかるかもしれません。店舗として建てるにはよく計画して建てないと大変な事になるかも・・・。
ちょっとオシャレな倉庫や事務所として使うくらいが、ちょうどよさそうです。