メンテナンスフリーとも言われる耐久性の高い「ガルバリウム鋼板」ですが、注意点を理解していないと後悔する事になります。
性質を理解した上で家を建てれば、メンテナンスフリーの家に近づける事ができます。
ガルバリウム鋼板を外壁に使う時の注意点
最近のモダンな家によく使われるのが、「ガルバリウム鋼板」。デザインチックなおしゃれな家に使われているので、検討されるかたも多いですね。
耐久性にも優れていておすすめの外壁材です。我が家も2階部分の外壁に使用しています。
とは言え、デメリットもあります。ガルバリウム鋼板を選ぶ前に、覚えておきましょう。
錆びる事がある
鉄なので、錆びに弱いです。とは言っても、外壁用に加工されたガルバリウム鋼板は、錆びにくいので、それほど心配する事はありません。
問題は、傷から発生するサビです。ちょっとしたキズから、錆びてしまう事があります。とても傷つきやすいデリケートな材質なので、施工後は傷がないかよくチェックして下さい。あった場合は、交換してもらいましょう。
我が家も施工時に屋根材に傷が付き、交換してもらいました。建築士さんが細かくチェックしてくれました!
また、施工後に直接穴を開ける個所がある場合も注意が必要。エアコンの取り付け等で、直接ビスを打ち込んだヶ所は、サビが発生しやすくなります。数年に一度は防錆キャップの交換が必要です。
塗り替えは失敗するかも・・・
最近のガルバリウムは、フッ素加工等、塗膜があるので塗り直しにとても時間がかかるそうです。古い膜を剥がしてから塗る必要があるそうです。
20十年以上付き合いのある塗装屋さんの話ですが、ガルバリウムの再塗装を完ぺきにこなすのは非常に難しいそうです。
きちんとした業者選びが必要です。施工後、「ハイさようなら」みたいな業者は絶対にやめましょう。腕の良い職人さんは、10年後も気にかけてくれます。自分の作品ですからね。
そんな職人さんは、ちょっとした塗り直しや補修は無料でやってくれますよ。
白は汚れもノロも目立ちます。
定期的に水洗いが必要です。
高圧洗浄機はNGですよ!!凹んだり傷が付いたり、塗装がはがれたりと良い事なしです。
職場の倉庫がガルバリウムの白色を使っていますが、5年程でノロや汚れがかなり目立つようになりました。
日当たりが悪い立地や湿気の多い場所では、気を付けないといけません。ノロが出てきたら掃除するようにしましょう。あっと言う間に広がるので・・・・。
メンテナンスフリーとも言われる優良建材を活かす事が大事!
ガルバリウムはメンテンナンスフリーとも言われる優良建材です。実際メンテナンスフリーなんて言う完ぺきな建材は存在しませんが、他の外壁材と比べてかなり優秀だと思います。
ガルバリウムの良さを活かすためには、施工方法、断熱材など全体の質を上げる事で、メンテナンスフリーにより近づきます。
ガルバリウムの耐久性があっても内部の透湿・防水シートが10年でダメになったら意味がないですからね。万が一漏水しても防いでくれなきゃ意味がありません。目に見えない所こそこだわる事で、欠点を補ってくれます。
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最後に
ガルバリウムは、注意点を理解していいれば、とても良い建材なんです。ですが、数年でサビや穴が開いたなんて話も聞きます。
メンテナンスフリーと言われているのに、耐久性に差が出てしまうのは、扱い方を知らない業者や適当な仕事をしている業者がいる事も原因の一つです。
かなりヤクザな世界なので、裏話を聞くとドン引きしますよ。恐ろしい・・・。素人には欠点が分かっていても、どうにもできないし、見えない所はわかりませんからね。
また、見た目で選んではいけません。長所と短所を理解し、家全体の性能を上げる建材としてガルバリウム鋼板を選択肢の一つと考えてみてましょう。