どうしてもDIYで漆喰を塗ってみたかったので、和室(6帖)だけ、自分で塗ってみました。
そこで、塗りやすさ抜群と、職人さんに教えてもらった【本当はしっくいを塗りたかった その思い、かなえます】と言う名の漆喰を購入し、漆喰塗をしました!
和室の漆喰塗りに挑戦!

使用した道具は以下。
- 中塗鏝(下地から中塗りまで幅広く使えるコテ)
- 柳刃鏝(細かい作業用のコテ)
- コテ板(漆喰をのせる板)
- ひしゃく(漆喰を混ぜたり、すくう道具)
- 目地テープ(ファイバーテープ)
- シーラー(通常の漆喰)
- 漆喰(下塗りから仕上げまで出来るAll in One漆喰)
- 養生テープ
- 養生ビニール
角鏝仕上コテや、角用コテ、目地鏝などもできれば用意してください。きれいに仕上がります。
養生
床や天井などに漆喰が付かないように、しっかり養生しましょう。失敗して、飛び散った漆喰がくっついてしまい、せっかくの新築の家が台無しです。
下地処理
ボートに付いている汚れ、油分などきれいに掃除して下さい。余計な凹凸がないかチェックしてください。
- 目地テープ(ファイバーテープ)をボードとボードの隙間に貼って行きます。
- 入隅や出隅(壁と壁が向き合った角)にもファイバーテープ貼って行きます。
- 目地テープが隠れるように、パテを塗り、ボードの隙間にも充填しています。ビスの頭もパテで隠れるように塗って行きます。
- パテが乾いてから全体にシーラーを塗って行きます。

これの画像は、職人さんお願いした下地処理です。以前事務所を漆喰塗していただいた時の画像です。窓の出隅もパテ処理してあります。白い点々は、ビス頭のパテ下処理個所です。

シーラーは自分で塗りました。ローラーで塗れるので楽ちんでした!
今回、使用した漆喰は、この下地のパテ処理、シーラー塗りも必要のない「All in One漆喰」を使用したので、作業がとっても楽でした。塗りやすさも抜群でした!
今回使用した漆喰【本当はしっくいを塗りたかった その思い、かなえます。「本しつ」】
「本しつ」は、ファイバーテープで目地の処理をし、目地部に漆喰を塗りこんで行きます。そのまま下地全面に中塗鏝で、下塗りししていきます。つまり、シーラー、パテ処理が不要なので、初めての漆喰塗りでも失敗が少なくて済みます。そのまま塗れるので時短になりますね。
もちろん、漆喰が出来上がった状態で使用できるので、水も不要です。蓋を開けてそのまま使えます。めちゃくちゃ楽でしたよ!!
下塗りの前に「コテ板返しの練習」をしておきましょう。これが出来てると出来てないでは、塗り時間に差が出来るし、材料が無駄になりません。
出来ないとぼたぼた床に落ちます。左官業界ならめっちゃ怒られますよ。なので、数時間練習してもいいくらいの基本中の基本です。
YouTubeでも紹介しているので、動画をみて練習しましょう。
下塗りが完成したら、30分~60分後、壁を見るとビス頭や目地の部分が浮きあげってくるので、鏝で潰して平らにして下さい。
仕上げ
下地処理をした翌日以降に仕上げをします。
中塗鏝を使って全体に漆喰を塗りあげて行きます。まずは 、1間の半分の半間(約90㎝幅)から練習してみましょう。

壁を3等分又は4等分位に分けて、上から順に塗り付けて行くとうまく行きました。先に、壁の端部分(斜線部分)をきれいに仕上げてから、塗り付けると楽です。順々に上から仕上げていきます。
鏝の使い方は、初心者が鏝を使うと、先端に力が加わってしまいます。鏝を動かすのが楽だったり、きれいに仕上ようと思うと、先端の方を使用してしまうんですね。結果凸凹の壁になってしまいます。
鏝尻に力をかけるように意識する
意識して鏝尻、鏝の後ろ側に力を入れるといいそうです。鏝尻を意識する事で、鏝を横に動かした時に、鏝尻に合わせて、壁に真っ直ぐな線の跡ができます。きれいに動かせている証拠です。なれたら出来るようになりました。
その線を消すように、左から右、右から左へと徐々に下に下がっていければきれいな壁が出来ます。
そこまで出来るようになるまでは、かなりの技術が必要なので、まずは、鏝尻に力を入れる事を意識しながら塗る事を心がけることで、楽に塗れるようになりました!

素人の漆喰塗でも水平を保てた壁になりました。
失敗したヶ所
初心者でも扱いやすい「本しつ」とはいえ、技術が無ければ失敗します。
角の仕上げは、難易度が高い
窓枠などの角は、角鏝仕上用の鏝や角鏝を使うと上手にできます。私は、鏝代をケチってしまい見事に失敗したので、できれば用意しましょう。
こんな風に凸凹壁になっちゃいました。角仕上げは重要ですよ!!
一年後に壁にヒビ
目地の下地処理が甘かったので、目地部にクラックが発生してしまいました。

修復可能なので気にしない
漆喰は、ある程度の失敗は、修復可能なので、そんなに気にしない事も大事です。DIYなので、失敗も思い出とある程度の割り切りも大事ですね。ヒビ程度だったら、上塗りすれば、消えてしまいます。
もしも、材料が余った場合は、1年位は保管しておきましょう。水を少し入れて、ビニールで水分が蒸発しないように覆い、保管しておけば、補修用に使えます。
本当はしっくいを塗りたかった その思い、かなえます
今回、使用したリックス工業さんで扱っている【本当はしっくいを塗りたかった その思い、かなえます】は、パテ処理不要で、缶を開けて塗るだけの便利な漆喰でした。
純国産の漆喰で業者さんの間では、評判の良い建材なので、探し回りましたが、なかなか手に入らず、建材屋さん頼んでリックス工業さんから入手しました。
リックス工業さんでは、漆喰内装の施工まで手掛けているそうなので、気になる方は是非!!
『本しつ』は、一部のホームセンターで扱っているそうです。見つけたらチェックしておきましょう。
カラーは、ホワイト、ライトグレー、アイボリーの3色あり、部屋の雰囲気に合わせて選べます。
まとめ
素人ながら、まずまずの出来(自画自賛)でした。『本しつ』のおかげです。とっても扱いやすかったです。
ただ、6帖の和室を一人で仕上げるのは、結構しんどいです。トイレ位の広さにしといた方がいいかも。
それから、天井はクロスにするか、職人さんに頼みましょう。絶対無理だし時間がもったいない。技術が高すぎます。
漆喰塗が終了したら記念に手形を付けて完成です。