【床暖房】高気密・高断熱のクレーム回避の設備「本当に必要?」
「高断熱に床暖房はどう考えてもおかしい。」家を建てる時に疑問を持ちました。
寒冷地以外での床暖房は不要だと思っています。
こんなことから、メーカ側も仕方なくと言うのが正直はなしだと思っています。
その1:「暖」を感じない理由
- 体を温められない
- 間取りが悪い
- エアコンの風が寒い
①体を温められない
先にも書いたように、こたつなどで体を温める事で「暖」を感じていました。
高気密高断熱住宅は、結露や換気の問題から石油ストーブは使えません。
そのため、効率よく部屋を暖めるには、エアコンや床暖房が必要です。
②間取りが悪い
エアコンで効率よく部屋を暖めるには、空気の流れをさえぎらない単純な間取りがいいです。
しかし、注文住宅で複雑な間取りにして「暖」をさえぎってしまいます。
部屋や場所によって暖かさが変わってしまうので、「寒い」と感じてしまいます。
③エアコンの風が寒い
エアコンはコスパや効率面において最も効果の高い暖房器具です。特に高断熱住宅に一番必要は、本当はエアコンです。
なぜ嫌われるのか?
- 直接「暖」を取れない
- 風が不快
エアコンは一定の温度の風を送って部屋全体をあたためます。
10年前の断熱性の低い家は、いくら暖めても部屋がすぐに寒くなるので、エアコンをフルパワーで使っていました。
その風が寒さや不快に感じる原因です。
数年前までは高断熱の家は少なかったので、不快なイメージが残っています。
実際に断熱性の高い家では、エアコンをフルパワーで使う事はありません。
その2:「暖」を感じさせるための手段
こたつやオイルヒーターでは効率が悪く部屋全体を暖められない。
石油ストーブは使えない。
エアコンはやだ。
必然的に床暖房が採用されたわけです。
- 床暖房システム
- 太陽光発電システム
①全館床暖房システム
- 室温が均一
- 24時間稼働
家全体が均一に温まるので、「暖」を常に感じる事が出来き温度差も生じにくいので結露も防げます。
メーカーに「24時間付けといてください」と言われるのは、常に「暖」を感じさせて、結露クレームを防ぐためです。
②太陽光発電システム
- 24時間床暖房
- 24時間換気
- 夜間のエコキュート
床暖房以外にも多くの電気を使います。なので、太陽光発電を導入する方が多いのです。
床暖房と太陽光発電はセットのようなものです。
その3:床暖房はWin-Win
床暖房が選ばれる理由は、以下の通り。
- クレーマー対策
- 「暖」を感じるのでお客は喜ぶ
こたつやストーブになれてきた日本人にとって、エアコンでは物足りなさを感じてしまいます。
①クレーマー対策
ハウスメーカーや工務店にとって厄介なのはクレーマーです。
「高断熱なのに寒いじゃないか」
と言われる前に全館床暖房にすれば、クレームが減ります。
②「暖」を感じる=お客は喜ぶ
床暖房でいつも暖かい家なので住みやすく快適だと思い込みます。
お客も喜ぶしメーカーも儲かります。
WIN-WINの関係が成立しています。
高断熱の家はエアコンが最も効率的
床暖房は寒冷地仕様の家ではとても効率的のいい設備です。
しかし、それ以外の地域でも建てる方が多いのに驚きます。
- 高断熱の家は暖かい
- エアコンが最も効率的
くり返しになりますが、現在の高断熱の家はとても暖かいです。
導入費用がやすく、電気代も安いエアコンが最も効率の良い暖房器具です。
高断熱家はエアコンで床も壁も暖かくなるので、素足でも寒さを感じません。
私の家に遊びに来た友人は、「床暖房うらやましい」と言います。もちろん入っていません。
本当に数値が間違っていなければ、床暖房は不要です。
最後に
床暖房を否定してるわけではありません。寒冷地では絶対必要だと思っています。
ですが、その他の地域では疑問です。
- 寒冷地に住まない
- 「Q値=1.0」以下「UA=0.5」以下の家
- エアコンの効率を考えた間取り
上記に当てはまる家は、床暖房が必要ないかもしれません。
私が住んでいる家は、エアコンをほとんど使う事がありません。真冬の朝晩や夏の寝苦しい夜だけです。
床暖房仕様の住宅ブロガーの中で電気料金を公開されている方がいますが、我が家はそれに比べて圧倒的に安いです。
高性能な住宅は、そももそも家全体が暖かいので。住みやすい家にさらにお金をかける必要があるのかよく考えて検討して下さい。