ロードバイクに乗り始めて2週間、少しずつ乗り慣れてきました頃のお話です。
当時の私は、靴はスニーカー、サイクルジャージも持っていません。
スポーツデポで買った、安物のサイクリングシャツ、レーパン、ヘルメット、サングラスだけの無計画ロングライドをしてしまいました。その距離なんと200km。おバカな旅でした……。
ロングライドの必需品を紹介しつつ、お話したいと思います。
少し遠出のつもりが…
少しだけ遠出のつもりが、いつの間にかなりの距離を進んでいました。早朝だったので車通りも少なく、距離にして40kmほどです。まだまだ余裕。
折り返せば80kmですが、せっかくなので、100km目指して少し進む事にしました。しばらく進むと、標識に「銚子まで〇〇km」あと少し。完全にテンション上がって、銚子まで目指すことにしました。
その前にコンビニで水分補給です。しかしここで重大な事に気付きます。
「鍵忘れた!!」
コンビニの一番目立つところに留めて急いで、ポカリと軽食をゲット。ついでにカロリーメイトを買いますが、リュックを持っていなかったので、ポケットに入る分しか買えませんでした。
タオルも欲しかったのですが、入りません。ただこの時は、気持ち的にも余裕があったのでそれほど気にしませんでした。
■ロードバイクの鍵
ロードバイク用の鍵には、チェーンタイプ、U字ロック、ケーブルタイプ等様々あります。頑丈な鍵ほど重たかったり、大きくなります。ロングライドでは、邪魔になってしまいます。なるべく軽量な物を選び、休憩はコンビニで済ますなど、バイクから離れる時間を短くしましょう。
美味しい物を食べに行くなど、自転車から離れる事あるライドでは、強度のある鍵を選びホイールも同時にロックできる物を選びましょう。いずれにせよ、自転車が見える場所で休憩するのが望ましいです。
■リュック
ロングライドでは、補給食、輪行袋、鍵、タオル、予備ライト、救急セットなど様々な物を持って行かなくてはいけません。それらを持ちは運ぶ専用のリュックやバッグ必要です。自転車用に作られているので、機能的にも優れています。疲れの軽減にもなりますので、必須アイテムです。
トンネルの恐怖
車であっという間に抜けられるトンネルも、自転車では、時間がかかります。
反射板は付いていましたが、いざトンネルに入ると、車の音の反響がすごい恐怖でした。トンネルの事なんて考えていなかったので、ライトは小さい物が一つ。車から見えているのか不安になりました。
自分を知らせる明るいライトは、絶対必要です!
■自転車のライト
前方のライトは、高輝度の高い物を選びましょう。ロングライドに出る際は特にです。200km以上のロングを予定している方は、1000ルーメン以上の物を買いましょう。夜道を走る可能性もあるので、コスパで選ばずに良い物を購入しましょう。安い物を選んでも結局買い替えますよ。
テールライトは、比較的安価に手に入るので、自転車用、バック用のど後ろの車に知らせるために、複数所持しておく良いでしょう。キャットアイの【OMNI5】がおすすめです。
慣れない坂道
銚子の灯台は高台にあります。近づくとアップダウンがありました。
ロードバイクの坂の上り方なんて知らないので、下りで勢い付けて上ったり、ひたすらに漕ぐ小学生みたいな乗り方。はじめに脚を使い切ってしまい、たいした坂でもないのに、ヘトヘトでした。
「もう坂道は嫌じゃ!!」
犬吠先灯台
ようやく犬吠先灯台に、到着した時のサイコンの表示は、80kmでした。晴れた夏の日差しが心地よく、達成感と合間って先ほどまでの疲れは、ウソのように飛んでしまいました。
食欲がなかったので、手持ちのカロリーメイトをほおばって、帰り道を考えます。
ただ、カロリーメイトは水分持って行かれるので、ゼリー状の物をおすすめします!
ロングライドに出る時は、必ずエネルギー補給できる物を携帯しましょう。「カロリーメイト」や「ウイダーinゼリー 」等です。自転車は、カロリー消費が激しいスポーツなので、少しでも空腹を感じたら摂取するのが望ましいです。『ハンガーノック』と言って、体が動かなくなってしまったり、意識障害による落車の危険もあるので、必ず準備しましょう。まとめて買えば、お得です!
「坂を回避します!」
帰り道の決定事項です。
自転車ブログと【ルートラボ】で最適なコースを探しました。利根川のサイクリングコースを帰れば坂も少なく楽に帰れそうです。
「帰りは景色を楽しみつつのんびり帰るかー。」
あまーい考えでした。
ここからが地獄の始まりです。
利根川CR(サイクリングロード)
銚子の繁華街を通って、道に迷いながら、サイクリングロードに合流しました。
ここまでくれば一直線で印旛沼周辺まで行けるので、なんとか帰れそう。
しかし、サイクリングロードに入ったとたん強烈な風が!
向かい風強すぎー!!
バイクは進みません。サイコンの速度は、どんどん下がって行き、20km以下です。ペダルを回しても回しても前に進む感覚がありません。
しかも景色は、ほとんど変わらない。ひたすら川沿いを走るだけ。
炎天下で顔や腕はジリジリと日焼けしているのがわかります。おしりが異常に痛くなってきました。座って漕ぐのがとても辛い。
ボトルの中身はあっと言う間に底をつきます。
こんな時に限って、自動販売機や、コンビニもなく、意識はもうろうとしてきます。正常な判断が出来ていなかったと思います。休憩と言う考えはなく、「とにかく早く帰りたい。」それだけを考えていました。
鼻水もすごく出るし、おしりは痛いし、全てが嫌になる程の地獄の時間帯でした。印旛沼着くまでの2時間は、恐ろしく長く感じました。
体調が悪くなったりすれば、輪行で電車で帰ってくる事もできます。
しかし、専用の袋がなくては電車に自転車を乗せる事は出来ないので、当然もっていません。
夏場のライドは、必ず塗って置きましょう。40歳を超えたお肌に直射日光は、シミの原因になります。サングラスの後も付くので、恥ずかしい日焼けになっちゃいます。
向かい風がこんなにも辛いとは思いませんでした。今は、初心者用の自転車も軽量バイクが多いので特に向かい風はしんどいです。慣れないうちは、風予報を調べてから、ロングライドのコースを決めましょう。
ロングライドに出る時は、給水ポイントや休憩場所を決めておきましょう。特に田舎のサイクリングロードでは、コンビニは少ないです。炎天下で水分補給が出来ないと熱中症になってしまいます。大変危険です。
飛行機、電車、バスで移動する際に、自転車を専用の袋に入れれば、公共交通機関の乗り物に持ち込み可能になります。旅先でサイクリングを楽しんだり、遠くのレースに参加するなどの時の必需品です。ロングライドでは、マシントラブルや、怪我等でライドが続けられない場合には、必ず必要になります。
反省だらけの無計画な旅
距離は200kmでした。シャモアクリームを塗っていなかったので、おしりはズル剥け。顔や手は、日焼けによる火傷。サングラスも安物だったので、目もかすんでいました。家に付いた時には、一歩も動けないような状態でした。
無計画のロングライドは、大変危険が伴います。帰ってから色々調べたら、無謀だった事が分かりました。運良く帰って来られましたが、フラフラな状態のライドや、準備を怠たり命に係わる危険な行為でした。妻にもかなり怒られました。反省です。
- サドルバッグやリュック
- 鍵、防犯対策
- タオル
- 救急セット
- 輪行袋
- 予備ライト
- パンク修理キット
- チューブ
- 携帯ポンプ(空気入れ)
- お金
最低でも以上の物は揃えて置きたいですね。私も反省して、すぐに買いました。サイズの無い小物関係は、海外通販サイト「Wiggle(ウイグル)」での購入もおすすめです。
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その他にも
ロングライドでは、地図が頼りです。スマホでもナビが可能ですが、バッテリーを考えたり、いざという時のためにあまり使いたくないです。
そこで、自転車専用のナビを持っていれば、ロングライドはかなり楽になります。私は毎回何度も道に迷ってしまいます。高額なのでまだ買えませんが、これも必需品でしょうね。
今一番、欲しいアイテムです!!
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まとめ
ロードバイクは、初心者でも遠くに行けてしまいます。ロングライドは、準備がとても大事です。怠れば危険なめに合う事もあります。私も顔と手が大やけど状態で帰ってきました。2週間以上、サングラスの跡が付いたままの生活でした。
一歩間違えれば、帰ってこれなかった可能性もあり、完全になめていました。
今は前日には準備をしっかりして、当日、体調が悪かったり、寝不足だったりした場合は乗らないようにしています。
ロングライドの達成感は半端ないです。私も1年で、1日、100km、200km、300kmと徐々に距離を伸ばして行きました。運動が苦手でも達成できます。時に根性は必要です。
良いバイクや道具があったからこそ達成できました。始めてのロンライドにチャレンジする際は是非参考にしていただければと思います。